冷え込みが続くと、人々の身も心も凍えてしまいそうになる。だが、江蘇省淮安市にある淮陰師範學院の近くで働く清掃作業員の心は、溫かさで一杯になっている。「95後(1995年から1999年生まれ)のある大學生が開店した肉まん店が彼らに無料で肉まんを提供したからだ。北青網が伝えた。
この肉まん店は、淮陰師範學院北キャンパスの近くにある。店主の宗小涵さん(20)は、同校に通う在學生。彼女は、「清掃作業員の人たちが、厳寒の中で真面目に仕事に勵む姿を見て、自分の店を使って何か彼らの役に立つことはできないかと思案した末、彼らに熱々の肉まんとお茶を出すことを思いついた」と話す。
淮安市淮陰師範學院音楽學院の大學三年生である宗さんは、「私はただ、こんなに寒い中で働く作業員の人たちに、少しでも溫まって欲しかっただけ」としている。
宗さんの肉まん店の入り口には、「清掃作業員の方には無料で提供します」と書かれたポスターが貼られている。「多くの人が詰めかけて無料で食べたら、採算が取れなくなるのでは?」と心配する人もいた。だが、蓋を開けてみると、清掃作業員の人たちは、「若い女性が店を持つには、大変な苦労があっただろう」と感じ、彼女の善意にはとても感謝したものの、実際に無料で食べようと店に入る人は多くなかったという。宗さんはいつも、彼らが店に入るよう聲をかけるか、作業員の人が通り過ぎるのを見かけたら、肉まんを差し出している。
清掃作業員の許さん(女性)は、「彼女の振る舞いに、私たちはとても感動した。肉まん1個は小さいけれども、何よりも貴重なものは、若い彼女の優しい気持ちだ」と語った。
「人民網日本語版」2018年12月28日
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