中國國內最後の「慰安婦」寫真展が5月26日午前、南京市の江東門記念館追悼広場で開催された。今回の寫真展は日本軍の「慰安婦」制度犠牲者であり存命中の高齢者25人のポートレートやプライベート寫真200點余りが展示されている。
中國侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館(江東門記念館)の張建軍館長は、「1937年から1945年の間、少なくとも20萬人以上の中國人女性が強制的に日本軍の性奴隷に強要された。彼女たちの大半は死ぬまで苦しめられ、運よく生き延びた數少ない生存者も傷だらけで、孤獨と貧困と屈辱の中で今まで生きてきた」と話す。
2014年6月12日、ユネスコは中國が申請した「南京大虐殺」と「日本軍が強制連行した慰安婦」の歴史資料をユネスコ記憶遺産への登録を受理した。カメラマンの郭一江氏、単穎文氏は、國民にこれら酷い屈辱を受けた高齢者や、民族の苦難を心に刻み続けてもらうために、何度も山西省、広西チワン族自治區、海南省、黒竜江省、湖北省などを訪れ、當時の中國大陸部における「慰安婦」制度の被害者のうち最後の生存者20人を8年にわたり取材してきた。
郭氏は取材に対し、「國民に慰安婦制度の被害者であり存命中の高齢者への関心を高めて欲しい。彼女たちにとってかつて受けた屈辱が心に傷を殘している。しかし苦しみは彼女たちの精神と生活に対する積極的な姿勢を壊していない。これは我々1人1人にとっての勵ましであり、現実への反省を強く促している」と語った。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年5月27日