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2016年5月26日  
 

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<東北取材記> 曲水の宴を再現する毛越寺 巖手県

~東北 絆プロジェクト~ 中國古代の風雅な宴に思いを馳せて

人民網日本語版 2016年05月18日16:00

毛越寺手水(ちょうず)で手を清める巖手県視察メンバーの二人。毛越寺の大泉池。毛越寺境內にある嘉祥寺跡。毛越寺の「曲水の宴」について紹介する清華大學の學生?王鶴さん(左)と劉文ジンさん(ジンは女ヘンに青)。遣水(やりみず)。
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「若者が掘り起こす“東北”の魅力を発信する~東北 絆プロジェクト~」の巖手県視察旅行の二つ目の視察場所として選ばれたのは、巖手県西磐井郡平泉町にある毛越寺。國から特別名勝に指定されている毛越寺庭園は、精緻で精巧な平安時代の建築様式を踏襲している。17日、視察旅行に同行し、一関市西部にある厳美渓からバスに乗って、毛越寺へ向かった。人民網が伝えた。

中日の歴史と文化を研究している清華大學の學生?王鶴さんと劉文ジンさん(ジンは女ヘンに青)が毛越寺を視察の二ヵ所目に選んだのは毛越寺が世界文化遺産に登録されているだけでなく、中國の古代文化の足跡を追いかけることができるからだ。

「流觴曲水の宴に興じて詩を吟ずる」というのは中國古代、舊暦の3月3日に行われた宴の風俗で、現代では目にすることはすでにかなわなくなっている。歴史上で最も有名な曲水の宴は有名な書家の王羲之とその友人たちが會稽で行った蘭亭の宴だろう。その後、曲水の宴は文人たちが酒を飲み、詩を吟ずる雅な行事として広まっていった。

毎年5月の第4日曜日に毛越寺では中國の「流觴曲水の宴」によく似た「曲水の宴」イベントが開かれる。イベントの紹介資料によれば、毛越寺の庭園には「遣水(やりみず)」と呼ばれる細い水路があり、そこに盃が流される。參宴する歌人を演じる男女は平安時代の貴族裝束を身にまとい、水辺に座る。歌題が披露されると、催馬楽(さいばら)という古代の音楽の調べが流れる中、盃を乗せた羽觴(うしょう)が遣水に流され、歌人たちは歌題にしたがって和歌を詠み短冊にしたためて、流れてくる盃を傾けるという。

今回の視察では殘念ながら「曲水の宴」イベントを見ることはかなわなかったが、視察メンバーは興味深げに遣水沿いそぞろ歩き、古代の人々が酒を飲み、詩を吟じたロマンに思いを馳せた。

今回の視察旅行は5月16日から20日まで日本の東北6県で展開され、北京日本人留學生社団(BJSA)と日本の大手旅行社?JTBが共催する「若者が掘り起こす“東北”の魅力を発信する~東北 絆プロジェクト~」だ。同プロジェクトには北京大學、清華大學、中國人民大學等大學から12名の中國と日本の大學生が參加し、6組のペアがそれぞれ東北6県を訪問し、東北の魅力を発掘していく。(編集TG)

「人民網日本語版」2016年5月18日

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