日本人女性の中田彩香さん(23)らがこのほど東京渋谷で、中國で新型コロナウイルスとの闘いの第一線に立つ人を応援するためにリリースされた曲「等你凱旋(あなたの帰りを待っている)」の日本語版を路上ライブで歌い、日本のネットユーザー數萬人がコメントを寄せたほか、在大阪中國総領事館からも「いいね!」が送られた。取材に対して、中田さんは「日本は中國の貴重な感染拡大防止?抑制対策の経験から積極的に學ばなければならない。対策実施期間中、みんな一人で戦っているのではない。必ずみんな一緒にこの苦難を乗り越えることができる」と語った。環球時報が報じた。
「今はまだ會えなくても/暖かい春はくる/君は君の心をどうか信じたままで……」。動畫には中田さんら女性3人が、湖北省武漢市を支援する醫療従事者らに送られた歌「等你凱旋」を歌い始めると、多くの人が足を止めて靜かに聴き、拍手して応援したり、「コロナに負けるな」というメッセージを掲げたりしている人の姿も映っていた。
ドキュメンタリー監督?竹內亮氏が製作した江蘇省南京市の新型コロナウイルス感染対策を詳しく紹介したドキュメンタリー動畫「緊急ルポ 新規感染者ゼロの街 新型コロナ封じ込め徹底する中國?南京を歩く」は、「防疫教材」と稱され、日本や中國だけでなく、多くの國で大きな反響を呼んだ。中田さんは取材に対して、「緊急ルポを見て、中國の対策は本當にすごいとびっくりした。政府と國民が共に取り組んで、新型コロナウイルス感染拡大をほぼ食い止めた」と話した。
一方、日本では感染拡大が深刻化しているのを見て、中田さんは、日本人は感染拡大に対する警戒を高める必要があると感じ、一人でも多くの日本人に中國の実際の狀況を知ってもらい、その対策、方法に學んでもらいたいと思っている。そして、ネット上で「等你凱旋」を聴いてとても感動し、路上ライブでそれを歌ってみようと思いついたという。
実は中田さんは、富山県出身の父親と中國陝西省西安市出身の母親の間に生まれたハーフ。子供の頃から日本で育ったものの、春節(舊正月)の時期には毎年のように西安市の親戚の家に行くほか、北京の首都師範大學に交換留學したこともある。そのような環境で育ったため、新型コロナウイルス感染防止のために、何かしたいという思いが人一倍強くなったのだろう。
「マスクやハンドソープなどを配るなど、日本の感染拡大防止を積極的にサポートしてくれている中國人の友人が周りにたくさんいる。対策実施期間中、みんな一人で戦っているのではない。中國と日本の民間の力がこんなに大きいとは予想外だった。コロナ流行を通して、両國の関係がより親密になったと感じる。流行が1日でも早く収束し、両國の交流が元に戻ることが一番の願い。また中國にも行きたいし、たくさんの中國の人々にも、來年、日本に來て東京五輪を観戦してもらいたい」と中田さんは語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年4月3日