ボアオ?アジアフォーラム年次総會が10日午前に海南省博鰲(ボアオ)で開幕した。日本の元首相でボアオ?アジアフォーラム諮問委員長を務める福田康夫氏が年次総會に出席し、人民日報海外版の単獨インタビューに応じた。
■中國で今後起きる事は世界に多大な影響
【記者】今回のボアオ?アジアフォーラム開幕式で、中國の習近平國家主席は基調演説を行い、対外開放の拡大における4つの重大な措置を発表した。こうした措置は中國さらには世界の発展にどのような影響を與えると考えるか。
【福田氏】習主席の演説は大変良いものだったと思う。世界は中國の一層の改革?開放拡大を大変歓迎している。中國が開放すればするほど、世界に利益をもたらす?,F在の中國は世界第2のエコノミーだ。中國の発展と世界の発展のプロセスは深く融合し、中國で今後起きる事は世界に多大な影響を與える。
■世界各國は「一帯一路」がもたらす利益を共に享受すべき
【記者】中米間には貿易摩擦が生じている。日本も20世紀に米國と貿易戦爭があった。両者間の相似點、相違點をどう見るか。
【福田氏】中米間の貿易戦爭は20世紀の米日貿易戦爭とも多くの相似點がある。1つには、われわれの貿易戦爭の対象は共に米國だ。もう1つには、中國と同様、日本は當時対米貿易において黒字にあり、米國は赤字だったため、多くの摩擦が生じた。當時日本はこうした狀況を改善するために多くの努力をした。たとえば、輸入制限、為替相場の引き下げなどだ。中米間の貿易摩擦問題の解決には、多くの政策を1つに組み合わせて、多方面から同時に解決する必要があると思う。そして協議という道を通じて貿易摩擦を解決し、ウィンウィンを実現しなければならない。対話は大変重要だ。
【記者】習主席は10日の談話で「一帯一路」イニシアティブと「人類運命共同體」理念に繰り返し言及し、強調した。その世界経済の発展及び平和?安定への役割をどう見るか。
【福田氏】「一帯一路」は中國の打ち出した將來の発展に関する方向性及び計畫であり、「一帯一路」建設を推進するには、平和で安定した周辺環境が必要だ。したがって、「一帯一路」を推進する過程において、中國は世界各國と安定した良好な関係を保ち、世界もこのためにより平和で安定したものになる。中國は影響力ある大國であり、中國が自らの経済を重視するだけでなく、他國と世界も全體として考えることは、大変良いことだ。各國が「一帯一路」建設に參加する中で、「自國のみが良く、他國は良くてはならない」との利己的な考えを抱いては斷じてならず、世界各國の參加者は共に確かな利益を享受するべきだと考える。これは習主席が「人類運命共同體」の構築を打ち出した初志でもあると信じる。
■ボアオ?アジアフォーラムはアジアと世界に大きな影響
【記者】ボアオ?アジアフォーラムの前理事長として、ボアオ?アジアフォーラムの生む「ボアオの知恵」の世界への影響をどう評価するか。
【福田氏】その名前が示すように、ボアオ?アジアフォーラムはアジア諸國が共に集まり、協議によって問題を解決するフォーラムだ。識者が共に集まり、ビジネス、貿易など各方面で意見を交換すると共に、中國の改革開放政策と結びつけ、世界の発展を促進し続ける。ボアオ?アジアフォーラムの成果は、メディアの報道を通じて中國各地及び世界に迅速に伝えられもする。したがって、ボアオ?アジアフォーラムは中國の経済界、アジアの経済界の利益となるだけでなく、世界の経済界にも大きな利益となる。私はボアオ?アジアフォーラムに參加する世界各國の友人達が思う存分に発言し、自らの知恵を貢獻することも希望する。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年4月11日
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