習近平國家主席は25~27日に南アフリカ?ヨハネスブルグで開催される第10回BRICS首脳會議に出席する。習主席は25日、BRICSビジネスフォーラムで「時代の潮流に順応し、共同発展を実現」と題する重要演説を行い、BRICS協力の最初の10年の輝かしい成果を振り返り、第2の「黃金の10年」を展望し、BRICS首脳會議の基調を定め、重點を示した。(文:蘇暁暉?中國國際問題研究院國際戦略研究所副所長。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
歴史の大勢がはっきりした。習主席は演説で、現代世界の発展に対する中國の全體的判斷を詳しく説明。「現在世界は過去100年間なかった大きな変動情勢に直面している。今後10年は世界経済の新舊原動力が転換する肝要の10年、國際構造とパワーバランスの変化が加速する10年、グローバル?ガバナンス體制が深く再成形される10年となる」と指摘した。
大勢に順応し、道を指し示す。習主席はBRICSが歴史の大勢に順応し、協力?ウィンウィン、イノベーション先導、包摂性、多國間主義を堅持して、新型の國際関係と人類運命共同體の構築に建設的役割を果たす必要性を強調した。この重要な論斷は、中國がBRICS協力に中國の知恵を示したものであり、BRICS協力の第2の「黃金の10年」の前進の道を明るく照らすものだ。また、周知のように世界では途上國の上昇と先進國の下降という趨勢が一層顕著になっている。先進國は世界経済における「既存の規模」では割合が大きいものの、BRICSに代表される新興國と途上國は世界経済の成長により大きな「増分」を貢獻している。新興國と途上國は発展のチャンスをつかみ、グローバル?ガバナンス體制の再成形に積極的に関與する必要がある。
未來に向けて新たな行動を計畫する。習主席はBRICS協力がヨハネスブルグから新たな出発をすることを呼びかけた。習主席はBRICS協力が▽協力?ウィンウィンを堅持し、開放型経済を建設する▽イノベーション先導を堅持し、発展のチャンスを捉える▽包摂性を堅持し、各國の人々に幸福をもたらす▽多國間主義を堅持し、グローバル?ガバナンスを整備する――必要性を強調した。これは將來のBRICS協力の発展の方向性を指し示したものだ。中國から見ると、BRICSは開放型世界経済を揺るぎなく建設し、一國主義と保護主義に旗幟鮮明に反対し、貿易と投資の自由化及び円滑化を促進し、経済グローバル化のより開放的、包摂的であまねく恩恵の及ぶ、均衡的かつウィンウィンの方向への発展を共に誘導する必要がある。BRICSは多國間主義を堅持し、國際秩序のより公正で合理的な方向への発展を後押しする必要がある。特に世界経済ガバナンス改革の推進において、新興國と途上國の代表性と発言権を高める必要がある。
中國のチャンスは各國が共に享受する。習主席は今年11月に中國で開催される第1回中國國際輸入博覧會へのBRICSとアフリカ諸國のビジネス界の參加を歓迎した。中國は引き続き扉を開いて建設に取り組み、より魅力的な投資環境を築き、知的財産権の保護を強化し、自ら輸入を拡大し、「一帯一路」建設を力強く推し進め、各國の経済?社會発展、持続可能な開発のための2030アジェンダの実行のために新たな空間を切り開く。
一致協力して飛躍を実現する。習主席は、BRICSが國際構造変遷の歴史的過程の中でBRICS協力の策を練り、世界の発展とBRICSの共同発展の歴史的過程の中で自らの発展を図り、第2の「黃金の10年」において新たな飛躍を実現する必要性を示した。BRICSは手を攜えて心を同じくしさえすれば、新たな高みに達し、人類の平和と発展という崇高な事業に新たな一層の貢獻を果たせると信じてよい。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年7月27日
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