17年の中國市場での中翼スバルの純利益は176萬元(1元は約17.1円)にとどまり、車1臺あたりの利益は81~95元にしかならなかった。重要な米國市場でも、スバルはそこそこの業績も上げられずにいる。米國市場での販売量はかつてスバルの売り上げ全體の6割を占めていた。だが過去3四半期をみると、スバルの米國市場での売り上げは15萬9千臺で前年同期比7.3%減少し、営業利益も13.2%減少した。
▽外患の解決は難しい
スバルは中國市場で一定の外的要因による挫折を味わった。傘下の車種は引き続き輸入方式によって中國で販売しているため、コストパフォーマンスの點で現地製造を達成したライバルたちよりも弱いという現実に直面しなければならない。需要が旺盛な米國でさえ、スバルはより多くの工場を建設する計畫はない。実際、スバルが日本以外で建設した工場は1ヶ所しかなく、米國のスバル?オブ?インディアナ?オートモーティブの工場だけだ。
別の不確定要素にも巻き込まれている。米國のトランプ大統領のいつ変わるかわからない外交政策だ。これまでスバルは米國に工場を増設するかどうかを訪ねられると、「米國政府の政策を懸念している。新工場を1ヶ所建設するより、既存の設備を拡大したい」と答えていた。工場を建設したとして、十分な數の従業員が集まるかどうかという問題もある。
予想は當たり、トランプ大統領は先月、「米通商拡大法」232條に基づく調査を再び発動すると発表し、このたびの関稅をめぐる大なたは自動車産業に向かって振るわれることになった。日本の自動車メーカーにしてみればまさに晴天の霹靂だ。日本が米國に輸出する自動車は日本の自動車輸出全體の40%を占め、金額は4兆6千億元に上り、輸出全體に占める割合は30%に迫る。巣がひっくり返ったのに割れていない卵があるだろうか。スバルは今回、最も力を入れる市場に根を下ろせるだろうか。
より深刻なことは、スバルが自動車市場でマイナーブランドから脫卻できていないことだ。現在の大手自動車メーカーは新エネルギー車をめぐるパイの爭奪戦を繰り広げている。14~16年には、世界の新エネ乗用車の販売量が年複合成長率で48.3%に達し、今後3年間も40%以上の高い成長率を維持するとみられる。成熟した自動車市場をもつ歐州?米國では、すでにテスラモーターズという有名な技術メーカーがあり、VW、ゼネラルモーターズ、フォードなど実力の高いメーカーが追隨し、將來の自動車の爭奪戦市場では、スバルは決して安穏としてはいられない。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年6月11日
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