冬に入り、中國北方では煙霧が頻繁に発生するようになった。多くの地域では、PM2.5濃度測定裝置でこれ以上計測不能な値に近づく狀況が見られた。煙霧に含まれる粒子が小さければ小さいほど、人體に及ぼす危害は大きくなる。PM2.5とは、「空気環境における粒子徑(空気動力學徑)が2.5ミクロン以下の微小粒子狀物質」を指す。PM2.5は、かなり長時間、空気中に浮遊することが可能で、粒子の直徑が小さく、浮遊面積が広く、活性が強く、重金屬や微生物などの有害物質を取り込みやすいという性質を備えている。一般的には、直徑10ミクロン以上の粒子狀物質ならば、鼻腔內の繊毛によって體內への侵入を阻止することができるが、PM2.5は気道から肺に侵入するだけではなく、肺內の毛細気管支まで到達し、肺胞を通過し血液に入り込み、血管內に沈積し、動脈硬化を招き、各種呼吸器系疾患、肺がん、心臓?脳血管疾患を誘発する。人民日報海外版が報じた。
飲食が直接、煙霧による危害を一掃することは不可能だが、バランスのとれた食生活は、煙霧発生日であれ発生していない日であれ、健康にとって極めて重要だ。
中國農業大學食品學院栄養?食品安全學部の范志紅?準教授は、「食べ物が『肺をクリーンにする』作用があることは斷言できないが、科學的根拠に基づいた飲食が、煙霧が身體に及ぼすマイナス影響をある程度軽減することは確実だ。具體的には、次のような食べ物が好ましい」と述べた。
1.抗酸化物質が豊富に含まれる食べ物
できるだけ色の濃い種類を選ぶこと。色の濃い野菜は、抗酸化物質が豊富に含まれる傾向がある。たとえば、白桃より桜桃、サツマイモより紫芋、といった具合だ。