食事中の姿勢は、味覚、溫度への知覚、食欲に大きな影響を及ぼす。南フロリダ大學が最近「Journal of Consumer Research」で発表した研究によると、好きな食べ物は座ったまま食べるとより美味しく感じられ、嫌いな食べ物を立ったまま食べるとそれほどまずく感じられないという。中國婦女報が伝えた。
研究チームはバランス感覚と味覚の相互作用を詳細に調べた。立った姿勢で數分経過すると體が緊張し、味蕾(食べ物の味を感じる器官)の感覚が鈍る。重力により血液が下半身に移動し、心臓がより活発に運動し血液を上半身に送ろうとするため、心拍數が上がる。こうすることで視床下部-下垂體-副腎系(HPA)を活性化させ、皮質刺激ホルモンの濃度を上げる。この連鎖反応により知覚が鈍り、食べ物の味や溫度を感じる方法、摂取量に影響が生じる。
研究者によると、健康にメリットがある場合、子供が立ったまま嫌いな食べ物を食べようとしても、それほど気にする必要はない。薬を飲ませる時も同じ効果を発揮するかもしれないという。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年9月16日