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2019年2月2日  
 

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中國の量子衛星「墨子號」の成果が2018年米クリーブランド賞を受賞

人民網日本語版 2019年02月02日15:21

中國科學院によると、北京時間1月31日夜、アメリカ科學振興協會(AAAS)は中國科學技術大學の潘建偉教授率いる「墨子號」量子科學実験衛星科學研究チームが1000キロ級の衛星?地球間雙方向量子もつれ分配の実現で量子通信実験研究を大幅に促進したことを奨勵するため、同チームに米國2018年度のクリーブランド賞を授賞したことを明らかにした。中國新聞網が伝えた。

これはアメリカ科學振興協會の設立から90年以上の歴史の中で、初めて中國科學者が受賞した中國本土で完成した科學研究成果となる。同賞は米國現地時間2月14日にワシントンで行われるアメリカ科學振興協會の年次総會で正式に発表される。

2017年初め、潘建偉教授率いる研究チームは中國科學院上海技術物理研究所の王建宇研究チーム、中國科學研究院微小衛星創新研究院、光電技術研究院、國家天文臺、國家空間科學センターなどの科學研究機関と連攜し、量子衛星「墨子號」を利用して世界に先立ち「1000キロ級」の衛星?地球間雙方向量子もつれ分配を実現させ、またこれを踏まえた上で、空間スケール下でアインシュタインの「量子非局所性」を備える量子力學非局所性検証を実現し、空間量子物理研究において重大な進歩を得た。関連成果は學術誌「サイエンス」の表紙を飾るかたちで掲載された。その後、量子衛星「墨子號」は世界において衛星?大地面の量子鍵配送と地面から衛星への量子テレポーテーションといった2つの成果を初めて実現させ、トップニュースの形で學術誌「ネイチャー」に掲載された。

これにより量子衛星「墨子號」は3つの既定科學目標を無事完成させ、グローバル量子通信ネットワークの構築に信頼できる技術サポートを提供し、中國が世界量子通信技術の発展と空間スケール量子物理基本問題検証の先端研究をリードし続ける上で、しっかりとした科學と技術の基礎を築いた。

クリーブランド賞は1923年に設立され、アメリカ科學振興協會において最も歴史ある賞。同賞は毎年1回に選出され、前年の6月から翌年5月までに「サイエンス」に掲載された研究論文數百本から、最も學術価値と影響力がある論文を1本選出して賞が授與される。過去20年間で授賞された量子物理と光學分野における成果には、ボース=アインシュタイン凝縮の実現(1995年)、半導體におけるスピンホール効果の発見(2005年)、マヨラナ粒子の初発見(2012年)、超解像顕微鏡法の実現(2015年)などがあった。

アメリカ科學振興協會は1848年に成立し、世界最大の科學と工學の連合団體であり、最大の非営利國際科學技術組織で、學術誌「サイエンス」の主催者と出版者でもある。(編集HQ)

「人民網日本語版」2019年2月2日

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