日本で最近、20歳の新成人123萬人が成人式を迎えた。青春真っただ中の若者の歓聲と笑顔にはうらやましい気持ちにさせられるが、その內面の狀況には懸念も付きまとう。日本のマーケティングリサーチ最大手?マクロミルが昨年末に新成人を対象に実施した調査では、「將來の夢があるか?」との質問に対して、37.8%が「ない」と答えた。また、日本の未來について「明るいと思う」と答えた新成人も34.4%にとどまった。(文/劉軍國)人民日報が報じた。
「戀愛もしたくないのに、結婚なんてもってのほか。だから、家を買う必要もない」。長年東京で働いている筆者がよく耳にする若者の言葉だ。日本の國立社會保障?人口問題研究所がこのほど公表した世帯數の將來推計によると、2040年には単身世帯が全世帯の約4割に達し、その半分が65歳以上の高齢者だ。
一日3食は簡素にすませ、車やぜいたく品には見向きもせず、戀愛、結婚を嫌い、家は買わずに借家に住む……。最近、日本で人気のドラマに出てくる登場人物の生活は、「低欲望」と評される日本の若者を再び話題のネタにしている。日本の著名な経営コンサルタントの大前研一氏は15年に著書「低欲望社會」を刊行し、日本の若者のライフスタイルや考え方を紹介し、それに対する懸念を示した。
敗戦後の困難な時期に生まれた日本の若者は、闘志を燃やし、未來に希望を持ち、世界中の人が羨望の眼差しで見る輝かしい時代を築いた。あれから數十年が経った今、日本の若者のモチベーションは大きく低下してしまった。では、日本の若者の夢を誰が奪ってしまったのだろう?
ある経済學者は「1990年代にバブルが崩壊し、日本ではデフレ?スパイラルが起き、給料がほとんど上がっていないため、若者は將來お金をたくさん稼げるという希望を持たなくなっている」と分析している。そのような若者の財布のひもは固く、必要な時のために、必死に貯金する。また、日本の企業の雇用制度が根本的に変化し、「非正規労働者」が増加している。ある社會學者は、「毎月の給料も少ないのに、いつ失業するかも分からず、あれをしたいとかこれをしたいとか、大きな夢を持つことはできない。日本社會の階層は固定化されており、上昇したくても出る釘は打たれる。夢がないのに、若者は何に向かって奮闘すればいいのか」と指摘する。努力しても、社會的地位を上げるのは難しいため、「無欲」な生活をそれなりに送り、ボチボチと暮らせればと思う若者が増加しているのだ。
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