南中國(guó)海問(wèn)題におけるフィリピンの背信行為という事実は明らかだ。2011年にフィリピンは中國(guó)と共同聲明を発表し、交渉と協(xié)議による爭(zhēng)いの解決の堅(jiān)持を約束した。だがわずか1年余りで、事前に中國(guó)に伝えず、中國(guó)の同意も得ぬまま、突然一方的に仲裁を申し立てた。この一方的行為は中國(guó)が受け入れず、參加しないため、フィリピン及びその背後の勢(shì)力が中國(guó)に隠れて行なう、つまらぬゲームとなった。全く法的意義がなく、問(wèn)題解決に無(wú)益であり、摩擦を引き起こし、天につばすることになるだけだ。

海洋境界畫(huà)定問(wèn)題に関して、國(guó)連海洋法條約第298條は、締約國(guó)による除外宣言を明確に認(rèn)めている。そして中國(guó)は仲裁を含む紛爭(zhēng)処理手続きを受け入れないことを、すでに2006年に宣言している。これは中國(guó)だけでなく、世界30カ國(guó)近くがしていることだ。したがって中國(guó)が當(dāng)初から仲裁を受け入れず、これに參加せず、ましてや裁決は承認(rèn)しないと表明したことは、國(guó)連海洋法條約を含む國(guó)際法に完全に合致する、正當(dāng)で合法的なものであり、國(guó)際法を尊重し、國(guó)連海洋法條約の完全性と権威性を守る行為だ。もし仲裁裁判所が國(guó)連海洋法條約の基本原則を顧みず、國(guó)際政治の常識(shí)を顧みず、裁決を強(qiáng)行するのなら、危険な前例となり、海上の「パンドラの箱」を開(kāi)け、仲裁者自身も歴史の審判を受けることになる。

米國(guó)は南中國(guó)海問(wèn)題で重要な役割を演じてきた。米國(guó)は中國(guó)の急速な発展をその世界的リーダーシップに対する挑戦と見(jiàn)なしている。近年、米國(guó)は「アジア太平洋リバランス」戦略を加速し、中國(guó)を主要な「バランス」の対象としている。南中國(guó)海の域外國(guó)でありながら、太平洋を橫斷してやって來(lái)て、南中國(guó)海をめぐる爭(zhēng)いに直接介入し、「南中國(guó)海の軍事化」への反対の名の下、実際には「南中國(guó)海の軍事化」を大々的に行なっている。南中國(guó)海で波風(fēng)を立てているのはどの國(guó)の航空機(jī)と軍艦なのか？地域の平和?安定を破壊する悪言を吐いているのはどの國(guó)の高官なのか？各國(guó)メディアの報(bào)道を見(jiàn)てみれば一目瞭然だ。南中國(guó)海の軍事化を推し進(jìn)め、武力を誇示する現(xiàn)在の米國(guó)の言動(dòng)によって、中國(guó)は自らの利益が損なわれることへの懸念を深め、自らの利益を守る能力を強(qiáng)化する決意を固めた。

中國(guó)のものでなければ少しもいらず、中國(guó)のものであるはずなら寸土でも必ず守る。これは中國(guó)の意志と能力によって決まることだ。中國(guó)が強(qiáng)大化すれば米國(guó)の世界的利益に挑戦すると懸念する必要は全くない?！负亭蛞预瀑Fしと為す」などの理念は中國(guó)に代々伝わり、平和の遺伝子は中國(guó)人の血に深く備わっている。中國(guó)は平和的発展の道を揺るがず歩む。世界の超大國(guó)になる気はないし、アジア太平洋地域の「兄貴」になる気もない。ましてや米國(guó)の描くいわゆる「新地政學(xué)戦略競(jìng)技場(chǎng)」で誰(shuí)かと闘うことは望んでいない。中國(guó)は現(xiàn)行の國(guó)際體制の參加者、建設(shè)者、貢獻(xiàn)者であり続け、國(guó)連憲章の趣旨と原則を核心とする國(guó)際秩序及び國(guó)際體制を斷固として維持し、世界の平和的発展を維持し、地域の繁栄と安定を促進(jìn)する。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2016年6月27日