原子力供給國グループ(NSG)の會合が23日に韓國の首都ソウルで開催された。韓國外交部の崔鍾文副部長は、會合のスムースな開催に対して中國が果たした建設的役割を高く評価するとともに、「核不拡散條約」が原子力供給國の核拡散防止メカニズムに対して果たす重要な役割を高く評価した。人民日報が伝えた。
今回の會合で中國がインドのグループ入りを反対する、といううわさがあることについて、中國外交部(外務?。┸妭涔芾砭珠Lの王群局長は、「グループの議事日程に『核不拡散條約』の非締結國の加入という議題はないので、反対とか賛成とかいったことは話題にならない。だが『核不拡散條約』の非締結國の加入問題にどのように対処するかという點を、中國は非常に重視する。さきに、中國はグループに『首脳の友』方式を推進し、こうした國々のグループ加入をめぐるあらゆる問題について非公式の話し合いを3回にわたって行った」と述べた。
王局長は、「新メンバーの受け入れについて、グループには明確な規定があり、5つの基準があり、技術、政治、法律の問題がカバーされている。最も重要なものは『核不拡散條約』で、申請國はこの條約の締結國でなければならない。これが最低ラインで、中國が定めたものではなく、國際社會で広く認められた基準だ。この條約は國際社會の核拡散防止システム全體の土臺だ。この條約をめぐって次々例外を認めるなら、國際核拡散防止システムというビルはガラガラと音を立てて崩れ落ちることになる」と述べた。
また王局長は、「中國は『核不拡散條約』の非締結國の加入問題で2つの點に注目している。1つはグループのルール、もう1つは創造的な考え方で共通認識の形成に向けて努力することだ。今回の會合で、中國はグループが創造的なやり方によって同條約非締約國の加入問題を話し合うよう推進した。強調しておきたいのは、こうしたやり方はより正式なものであり、今回の會合の大きな進展でもあるということだ」と述べた。
インドのグループ加入は気候変動への対応で需要との見方について、中國は理解を示した。これと同時に、王局長は、「『核不拡散條約』は國際核拡散防止システムにおける唯一の法律文書であり、3つの柱がある。そのうちの1つは各國の原子力エネルギー発展の正當な権利を確保することで、同條約と気候変動分野の法律文書の目標とに矛盾がないようにし、相互に促進し合うことを目指す」と述べた。
王局長は、「インドが必要なら、中國はインドとこうした方面での協力を展開し、インドが原子力エネルギーのニーズの問題を解決するよう支援したいと考えている」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年6月24日
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