●値引きと在庫一掃を繰り返すH&MやGAP
地に落ちたファストファッションのブランドイメージ
実は、ユニクロの苦境は、世界ファストファッション業(yè)界の縮図に過ぎない。ほぼすべてのファストファッションブランドが、「業(yè)績悪化」という泥沼に陥っている。
アパレル小売業(yè)世界第2位のH&Mが発表した2016年第1四半期財(cái)務(wù)報(bào)告によると、同社の純利益は25億5千萬クローナ(約347億円)で、前年同期(35億1千萬クローナ)に比べ30%減少した。米國カジュアルファッションの最大手GAPグループも例に漏れず、2015年第4四半期の純利益は2億1400萬ドル(約237億円)、前年同期比33%減。そんなファストファッション陣営のなかでも、比較的好調(diào)だったのがZARA。ZARAの親會(huì)社であるInidtexグループが発表した2015年財(cái)務(wù)報(bào)告によると、純販売収入は前年同期比15.4%増の209億ユーロ(約2兆6千億円)、純利益は同15%増の28億8千萬ユーロ(約3600億円)だった。
小売店では、ファストファッションブランド製品の値引き販売?在庫一掃が激化している。取材を通じて、中國國內(nèi)のH&MやGAPの店舗では、常時(shí)値引き?在庫一掃セールを?qū)g施しており、3割引や5割引は今や常態(tài)化している。
ファストファッションブランドから消費(fèi)者が離れる主な原因となったのは、製品の品質(zhì)問題だ。業(yè)界で成長を続けるZARAも、過去には品質(zhì)問題でしばしばブラックリスト入りしていた。H&MやZARAなど多くのブランドは過去に何度も「品質(zhì)安全」あるいは「繊維素材表記不合格」の問題でブラックリストに名前が挙がっている。消費(fèi)者の一人である金さんは、「以前は、ファストファッションブランドはデザインが優(yōu)れていて、お買い得だと思っていた。しかし今はファストファッション製品の質(zhì)はますます落ちて、1シーズン持たない服もある」と話した。
その上、値引き?在庫一掃が悪循環(huán)を引き起こし、ファストファッションブランドは、「底のない値引き」という代価を払わされようとしている。年間を通して値引きを続けているため、H&MやGAPは、消費(fèi)者にとって、「いつでもどの店でも割引している」というイメージが定著し、ブランド力が急速に衰えているのだ。なかでもGAPは2014年、不名譽(yù)にもフォーブス誌の「あと10年で消滅するファッションブランド10社」に選ばれている。