中國交通運輸部(省)弁公庁が今月17日に市民に益をもたらす今年の5つの取り組みを発表した。その中の「2023年高齢化に適したバリアフリー交通移動サービス業務の持続的向上に関する取り組み」には、高齢者の移動サービスを改善し、強化するための複數の対策が挙げられている。
取り組みには、タクシーの電話による配車や「ワンタップ」でのオンライン配車といったサービスのカバーエリア拡大や、高齢者にやさしい公共バス路線?路面電車1000路線を新たに打ち出す、旅客輸送の施設?設備のバリアフリー改造促進、公共バス路線?路面電車における低床?低入口導入の推進加速、微信(WeChat) 公式アカウントやミニプログラムを通じた高齢者や身體障がい者を対象にした便利な乗車予約サービスの展開などが含まれている。(編集KN)
北京市東城區は、高齢者を対象としたタクシー乗り場117ヶ所を設置し、「ワンタップ」でタクシーを呼ぶことができるよう取り組む。同サービスは、タクシーがすぐに來ることや正確な位置情報をタクシーに伝えることができ、さらに、高齢者が苦手としている行き先入力やオンライン決済などを利用しなくても、同サービスを利用できる。
広東省深セン市は公共バスターミナル63ヶ所で、高齢者向けの改造を実施。畫像は改造後のスマートバス停。
山東省は高齢者にやさしい交通移動サービスを全面的に推進し、低床や低入口を導入した公共バス車両の割合を年々高めている。
高齢者が安心して買い物できる環境づくりの取り組み。例えば、スーパーなどの売り場には、老眼鏡や拡大鏡、救急箱、血圧計、車椅子、ステッキ、自動體外式除細動器(AED)などを適宜配備する計畫だ。
高齢者が気軽に観光を楽しめるための取り組み。中國文化?観光部(省)が昨年発表した2022高齢者向けスマート観光のモデルケース10を見ると、観光地の前売り入場券購入や入場、観覧など観光の全プロセスでスマート化された高齢者向けサービスが実現している。
「人民網日本語版」2023年4月21日