オンライン版「近代児童伝統服飾展」(寫真提供?東華大學)。
東華大學上海紡織服飾博物館で開催中の「近代児童伝統服飾展」には、清の後期から民國時代にかけての子供の童袍や童褂(いずれも中國式の長めの上著)、チョッキ、ズボン、靴、前掛け、よだれかけといった伝統衣裝約120點が展示されている。中國新聞網が報じた。
19世紀後期の子供の禮服(寫真提供?東華大學)。
中國の昔の伝統的な家庭では子供が多かったため、上の子供の服のお下がりを下の子が著ることが多かった。加えて、衣類は保存するのが難しく、現在まで殘っている古代の子供服は極めて少ない。そのため、今回は非常に特別な展示となっている。今回の展示は、近代の伝統的な子供服を後世に引き継いでいく文化財としており、その種類やデザインはバラエティに富んでおり、刺繍はとても美しく、図案や模様は中國を代表する伝統的な縁起の良い模様をほぼ全てカバーしている。
19世紀後期の「琵琶襟」と呼ばれるチョッキ(寫真提供?東華大學)。
新型コロナウイルスの影響で、上海紡織服飾博物館は今のところ、東華大學校內に向けてのみの公開となっている。ただこの展示は、オンラインでも開催されており、「上海紡織服飾博物館」の公式微信(WeChat)アカウントをフォローすれば、展覧會を見學することができる。展示は來年の3月10日まで開催されている。(編集KN)
20世紀中?前期のロンパース。ロンパースは西洋から伝わったものの、使われている生地や模様などには、中國の伝統的な要素が加えられている。中國に輸入されると、瞬く間に普及した(寫真提供?東華大學)。
19世紀末から20世紀初めの子供のトラの帽子 。帽子は子供の衣類において重要な位置を占めている。トラの帽子には、子供の無病息災を祈り、元気にすくすくと育つことを願う思いが込められている(寫真提供?東華大學)。
19世紀後期のチョッキ(寫真提供?東華大學)。
「人民網日本語版」2022年12月27日