中國國家衛生健康委員會は26日、「新型コロナウイルス肺炎」の名稱を「新型コロナウイルス感染癥」へと変更し、その扱いを2023年1月8日から、「乙類甲管」から「乙類乙管」に引き下げると発表した。これは新型コロナウイルス対策の大きな調整となっている。人民日報が報じた。
同委員會の26日の発表によると、中國國務院の認可を経て、來年1月8日から、新型コロナウイルス感染癥に対して採用されていた「中華人民共和國伝染病防治法」が規定する甲類伝染病予防と管理対策が解除される。同法は、感染癥を感染力や流行狀況、危険度に応じて、甲類、乙類、丙類の3種に分類している。また、新型コロナウイルス感染癥は、「中華人民共和國國境衛生検疫法」が規定する「検疫伝染病管理」への指定からも除外される。
國務院共同対策メカニズム総合グループが同日発表した「新型コロナウイルス感染癥に対する『乙類乙管』実施に関する全體案」によると、ウイルスの変異や感染拡大の動向、中國の管理の基礎といった要素を総合的に評価し、中國は新型コロナウイルス感染癥を、「乙類甲管」から「乙類乙管」へと引き下げる基本的な條件を備えていると判斷された。
同案によると、新型コロナウイルス感染癥に対して「乙類乙管」の実施が始まると、伝染病防治法に基づき、新型コロナウイルス感染癥患者に対する隔離措置や濃厚接觸者認定、ハイリスク?低リスクエリア區分けも撤廃される。また、新型コロナウイルス感染癥患者に対しては、狀況に応じた分類をして治療を行い、醫療保障政策が適時調整される。関連した検査に関しては、検査を「望む人にできるだけ検査を提供する」へと調整され、感染拡大の狀況の発表の頻度や內容も調整される。國境衛生検疫法に基づき、中國への入國者や貨物に対する検疫伝染病管理対策も撤廃される。
「乙類乙管」が実施されるようになれば、中國の新型コロナウイルス感染癥管理は、「健康を維持し、重癥化を防ぐ」を目標とし、相応の対策を講じて、人々の命の安全や健康を最大限守り、感染癥拡大が経済と社會の発展に対する影響を最大限減らすよう取り組むことになる。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年12月27日