今年は春節(舊正月、今年は2月5日)に合わせて、映畫14作品が公開される。中國と英國が共同で製作したアニメ「ペッパピッグ」の中國語劇場版「小豬佩奇過大年」を除く13作品は全て中國國産映畫だ。そんな中、14作品のうち、7作品は「選りすぐりの作品」とされている。そのジャンルを見ると、5作品がコメディとなっている。北京日報 が報じた。
春節前に、多忙を極めたのが喜劇俳優の瀋騰(シェン?タン)で、「瘋狂的外星人」と「飛馳人生」で主役を務めている。前者では、俳優の黃渤(ホアン?ボー)とタッグを組み、後者は作家?韓寒が監督を務めた3作目の映畫となる。
寧浩監督は、2014年の映畫「心花路放(Breakup Buddies)」以降、監督業から離れていたが、今回ついに「瘋狂(クレイジー)」シリーズ3作目となる「瘋狂的外星人」の監督を務めた。同作品は作家?劉慈欣の短篇SF小説「郷村教師」の映畫版で、寧浩監督が最も得意とするブラックジョークスタイルで描き出している。17年の春節映畫として公開された韓寒の「乘風破浪(Duckweed)」は興行収入10億元(1元は約16.10円)を大きく超えた。韓寒は今年も再び得意とするカーレースをテーマにした「飛馳人生」で春節映畫に參戦している。
コメディ映畫は、春節映畫として上映するのが最も適していると言われているものの、今年は、非コメディ映畫2作品も春節映畫として封切られる。そのうちの一つが、郭帆監督が監督を務め、俳優の呉京(ウー?ジン)が主演を務めるSF映畫「流浪地球(The Wandering Earth)」だ。同作品は劉慈欣の小説が原作で、太陽がもうすぐ消滅を迎えることになり、人間は地球に巨大なプロペラを建設し、地球自體を太陽系から脫出させる計畫を立てるストーリーだ。同作品は業界や映畫ファンが首を長くして待っていた中國國産SF映畫だ。もう一つは「廉政風雲(Integrity)」で、麥兆輝監督がメガホンを取り、香港地區版「人民の名の下に(原題:人民的名義)」と稱されている。
映畫評論家?木衛二は、「今年もたくさんの映畫が春節に合わせて公開されるが、コメディ映畫が中心であることを考えると、全體的にリラックスしたムードが漂うだろう。今年の春節映畫の興行収入も全體的に昨年を上回るだろう。現在、春節に楽しむ娯楽には変化が生じてしており、多くの人が映畫館に映畫を見に行く。三?四線都市でもその傾向が強まっている。それも、たくさんの映畫が同時に公開され競爭が熾烈になるにもかかわらず、多くの映畫が、お正月映畫としてではなく、春節映畫として公開される理由だ」との見方を示し、「現時點では、春節映畫はまだ未公開でその実際の內容が不明のため、『戦況』はふたを開けてみるまで分からない。しかし、競爭のカギを握るのは映畫のクオリティと口コミであることは間違いない」と分析している。
映畫評論家?二十二島主は、「前売りチケットの売れ行きや公開されている宣伝資料を総合的に見ると、『瘋狂的外星人』が一番おもしろいのではと思っている。寧浩監督、瀋騰、黃渤がタッグを組んでいることを考えると、とても安心して見れる作品だ。その他、『流浪地球』の特殊効果のクオリティが高く、見ていてハラハラドキドキする內容であれば、昨年の『紅海行動(Operation Red Sea)』のように、大躍進する可能性もある」と予測している。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年1月18日
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