中國外交部(外務省)の陸慷報道官は15日の定例記者會見で、インド軍高官の発言について「インド軍による昨年の不法越境行為の明確な事実と性質を改めて示すものだ。ドクラムは中國に屬する」と表明した。
【記者】インドメディアの報道によると、インドのBipin Rawat陸軍參謀長は記者會見で「中國は強大な國だが、インドも弱小國ではない。インドは軍事的重點を北部國境にシフトするべきだ」と公言。ドクラムはインドに屬さず、ドクラム事件でインド軍がインドに屬さない領土に進入したのは確かだとも表明した。こうした発言についてコメントは。
【陸報道官】過去1年、中印関係はいくつかの曲折を経た。昨年9月のBRICS首脳廈門(アモイ)會談期間、両國首脳は係爭を適切に管理?コントロールし、中印関係を健全で安定した発展の道に押し戻すことで重要な共通認識にいたった。最近一定期間、中印雙方は対話と協議を強化し、両國関係は全體的に改善と発展の前向きな基調を呈している。
こうした中、あなたの言及したインド軍高官の軍事的重點を北部國境にシフトすべきなどの非建設的発言は、両國首脳間の重要な共通認識に反するのみならず、中印関係の改善と発展の推進に向けた雙方の努力と合致せず、國境地帯の平和?安寧の共同維持の助けにならない。
中印は重要な隣國だ。現在雙方は共に國家発展と民族復興の正念場にある。両國は戦略面で意思疎通を強化し、疑念や懸念を取り除き、協力を繰り広げるのが當然だ。われわれはインド側に対して、両國首脳の重要な共通認識の精神に従い、國境地帯の平和?安定維持に資する事を行い、情勢をさらに複雑化させる恐れのあるいかなる事もせず、建設的方法で両國間の問題を処理し、中印関係の健全で安定した発展を後押しするよう促す。これは、この地域の共同利益に合致する。インド側自身の利益にも合致するとわれわれは信じる。
あなたの言及したインド軍高官の発言が、インド軍による昨年の不法越境行為の明確な事実と性質を改めて示すものだということを特に指摘しておく必要がある。ドクラムは中國に屬する。シッキム地域の中印國境はすでに歴史的協定により確定している。ドクラムは中國領だ。
中國側は引き続き歴史的協定に従いドクラム地域で主権的権利を行使し、自らの領土主権を確固不動として守る。われわれはインド軍側に対して、真剣に教訓を汲み取り、歴史的協定を順守し、國境地帯の平和?安定をしっかりと維持し、両國関係の積極的発展のために良好な雰囲気をつくるよう要求する。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年1月16日
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