地方から北京に來ている學生は、就職難をもっと肌で感じており、「北京市戸籍枠」が年々縮小されていることも心配の種となっている。多くの卒業者が、「戸籍の問題を解決できるポストがどんどん減っている。中には戸籍が保証できない卒業生よりも、北京の戸籍を持っている卒業生を優先的に採用する企業さえある」と悲鳴を上げている。
就職の競爭が熾烈になっていると同時に、ポジティブな変化もある。取材では、中西部の人材の需要や優待政策の拡大を背景に、キャリアを積むために二線都市や中西部で就職する卒業者が増加するなど、その選択は一層理性的で現実的になっている。
北京大學就職指導サービスセンターの呂媛さんは、「現在、大學生の就活は、一層積極的になっており、就活のために早くから準備を始めている。また、仕事の選択も一層現実的になっている。最も際立った変化は、北京以外の場所への就職希望數と実際の就職數が増加している點だ。數年前、北京に殘る卒業者の割合は6-7割だったものの、今は半分近くに減っている。多くの學生は、戸籍を取るのが難しく、プレッシャーも大きいため、積極的に他の場所への就職を選択することも多い」と分析している。
その他、筆者の調査によると、ここ數年、中國政府の雙創(大衆創業、萬衆創新)政策の推進と就職難を背景に、大學生の間では起業も大人気になっている。北京大學や人民大學などを取材すると、ここ數年、就職指導センターに起業について相談に來る大學生が急増しており、起業した學生の人數が50%以上増加した大學もある。ただ、さまざまな要素の影響を受け、起業の過程でさまざまな問題や壁にぶち當たり、失敗してしまう確率も非常に高い。
「35のポストを用意して採用は2人だけ」
11月、中國各地で17年度の大學卒業者の就活が続々と本格化した。哈爾濱(ハルビン)や北京、杭州などの合同企業説明會を取材すると、膨大な求職者がいるにもかかわらず、人材不足に悩まされている企業が多かった。
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