オーディション番組および番組出身スターの人気がピークに差し掛かると、嗅覚に優れた商人は「ファン経済」という脂の乗った肉に目を付け始め、ファンをターゲットにした商品が次々と生まれた。ファンサイト、ファン向けの雑誌、ファンクラブ、ライブ……オーディション番組の人気がピークのころは、多くの人がこれらの商品でがっぽり稼いだものだった?,F在はインターネット時代の到來に伴い、新たなモデルが生まれている。工人日報が伝えた。
▽オーディション番組の熱狂的ブームが去り、古いマーケティング法は衰退
ある歌手のファンクラブ河南支部の會員は「オーディション番組が大人気だった數年間、年に少なくとも1萬元(1元は約16.5円)つぎこみ、計3萬元以上使った。お金をケチるようでは本當のファンとは言えない」と語る。
北京でショービジネスを手掛ける夫の手伝いをしているという苗宸さんは取材に対し、「あの時代は確かに簡単にお金が稼げた。アイドルと関係あるものなら何でも売れた。寫真、ポスター、しおりなど、スターの寫真が入っているだけで瞬く間に売り切れた。オーディション番組出身歌手を數人集めて小さなライブを開くだけで、ファンが殺到した。2005年の超級女聲(スーパーガールズ)ライブのチケット価格は倍に膨れ上がった。しかし、2008年以降はそれも難しくなった。我々の會社はその當時から発展し始め、數人のスタジオから數十人規模の小さな會社になった。だが2年後、夫の會社はある番組出身歌手のコンサートで失敗し、數十萬元の損失を被った。當時一緒に働いていた人びとは皆、別の業界に移っていった」と語る。
▽インターネット時代に出現した「プロのファン」
古いモデルに頼っていては商売が立ち行かなくなると、新たな「稼ぎ」の手段が生まれた。インターネットの時代に入り、新たなファン経済から「プロのファン」が誕生したのだ。