経済評論家の呉暁波氏が最近、「便座を買うために日本行く」という文章を発表し、中國のネット上で論議を呼んでいる。呉氏は、「日本で、中國人観光客が、炊飯器や電動歯ブラシ、溫水洗浄便座などを買いあさっている」とし「中國の製造業は、なぜ中國人観光客が國外の家電製品を好んでいるのか、よく考えるべき」と指摘している。ラジオ中國之聲の「新聞縦橫」が報じた。
それに対して、電気通信専門家の項立剛氏は、ブログで「日本の溫水洗浄便座は、呉氏が言っているほどいいものではない。『中國製』をむやみに過小評価してはならない」とし、呉氏に対して日本の「溫水洗浄便座」を見せてほしいと要求している。
生活必需品となっている家電製品の問題が、なぜ「中國製」の問題に拡大しているのだろう?呉氏と項氏の意見の違いをどのように見るべきなのだろう?
呉氏は、「日本の溫水洗浄便座は、抗菌や洗浄、便座の瞬間加熱などの機能があり、日本の免稅店のスタッフは、片言の中國語で、「中國人観光客の団體が來ると、完売する」と聲を弾ませる。4萬円以上する溫水洗浄便座の供給が追い付かず、品切れ狀態になるという。
これに対し、項氏は、「呉氏の日本製品に対する過大評価には蟲唾が走る。まず、日本の溫水洗浄便座の多くは、既に國內に輸入されており、日本に行って買う必要はない。次に、中國の便器の大きさに合う日本の溫水洗浄便座を見たことがない」と反論している。さらに、「日本の電圧は100ボルトであるのに対し、中國は220ボルト。コンセントの形も違う。中國で買って、専門の人に設置してもらうのが一番。このような溫水洗浄便座は、日本だけでなく、中國にもある。日本に行って買う必要はない。例えば、瞬間加熱や乾燥、殺菌機能などの技術は、基本的にどれも一緒」との見方を示している。