2015年9月22日、中國の習近平國家主席は米國政府要人とシアトルで會談した際、中米國交樹立から3ヶ月余り後に、中國の貨物船「柳林海」號がシアトル港に入港したことで、數10年間にわたり通航のなかった中米両國間の歴史に終止符が打たれたエピソードに言及した。翌日、習主席がマイクロソフト本社を視察した際に受け取った贈り物が、まさに3Dプリンターで制作した「柳林海」號の模型だった。木製の板の上に白い船體が固定され、銘板には「柳林海:1979年に始まる歴史的な旅は中米友好の新たな航程を切り開き、中米両國民に幸福をもたらした--謹呈 マイクロソフト」と記されていた。
「柳林海」號の就航は、中國が外國に門戸を開いて開放へと進む1つの象徴となった。習主席は訪米時、米國各界と會談や會見を重ねた。習主席は「中國の開放の扉が閉ざされることは永遠にない」と強調した。
2021年11月16日午前、習近平國家主席は北京でバイデン米大統領とテレビ會談を行った(撮影?岳月偉)
44年前の「柳林海」號の就航によって、中米國交樹立後初の海上航路が開かれた。今や広大な太平洋上を、毎日何萬ものコンテナを積んだ貨物船が風雨もものともせず中米両國間を行き來している。雙方間の貿易額は2021年には1979年の302倍にまで増加し、過去最高を記録した。中米間の経済?貿易関係の本質は互恵?ウィンウィンであり、その経済?貿易協力が両國及び両國民に多大な利益をもたらすことは、歴史と現実が十分に証明している。
2021年11月のバイデン米大統領とのテレビ會談で、習主席は両國を船に喩えて「中米両國は大海を航行している2隻の巨船だ。我々は中國と米國という2隻の巨船が波風に立ち向かって共に前進し、針路を逸れず、失速しないように、しっかりと舵を取る必要があり、ましてや衝突させることがあってはならない」と語った。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年4月25日