試行地を設定して、旅行會社やオンライン旅行會社による、中國國民を対象とした海外団體旅行の取り扱いが2月6日に再開してから約1ヶ月が経った今月10日、中國文化?観光部(省)は、試行地の第2弾のリストを発表した。リストにはフランスやギリシャ、スペイン、デンマークといった中國人観光客から人気の高かった歐州諸國を含む40ヶ國が入っている。今月15日から、中國の海外団體旅行の対象は60ヶ國に増えることになる。中央テレビ網が報じた。
この発表を受け、各大手旅行プラットホームの検索回數は激増した。例えば、旅行サイト?同程旅行では、関係國への旅行査証(ビザ)に関する問い合わせが急増し、最も多い時で4倍以上まで増加した。同じく旅行サイトの飛豬(フリギー)の統計によると、発表から1時間以內に、國際線の飛行機チケットの検索回數が185%増となった。
人気はベトナムや歐州諸國
第2弾のリストにはイランやネパール、ベトナムといった、中國人観光客にとっては馴染み深い旅行先も含まれている。統計によると、中國人観光客が最も注目しているのはベトナムやイタリア、セルビア、フランス、スペインで、歐州諸國の注目度も急速に上昇している。
各旅行プラットホームは、各國へ向かうビザ関連の商品を続々と発売しているほか、関連の団體旅行商品の準備も進められている。今月15日以降には、さらに多くの海外団體旅行と「航空券+ホテル」のパッケージツアーの商品が発売されることになりそうだ。
旅行プラットホームの統計によると、中國からギリシャやスペイン、フランス、デンマーク、セルビアに向かう直行便があり、なかでもベトナムに向かう便が多く、価格は1千元(1元は約19.4円)以下にまで下がっている。ただ、歐州諸國へ向かう便の航空券は依然として高止まりしている。
今月26日から夏期のフライトスケジュールが開始となるのに合わせて、各航空會社は現在、人気路線の増便に著手している。5月のメーデー3連休や夏休みには海外旅行市場が一気に回復することになりそうだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年3月13日