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中國全土の花粉癥警報マップが発表 専門家が勧める対策とは?

人民網日本語版 2021年03月30日16:33

穏やかなポカポカ日和となり、萬物が蘇る春になると、美しく咲く花や新緑の木々に、カメラやスマホを向ける人が増える。しかし、花を鑑賞するところまで至ることなく、花粉の「射程圏內」に入るや、くしゃみが出たり、鼻水が出てきたり、涙が止まらなくなったり、ひどい場合は鼻炎や喘息になってしまうという人もいる。

中國天気網が作成した「全國花粉癥警報マップ」が最近、ネット上で話題となっている。中國気象局の3月25日午前8時時點のデータに基づいて作成されたこのマップによると、中國中東部エリアのほとんどの地域は、花粉癥が誘発されやすい地域になっており、山西省や陝西省、河南省、江蘇省、湖北省などのアレルギー指數は高くなっている。花粉に悩まされる心配があまりない地域は主に東北エリア三省、內蒙古(內モンゴル)自治區、西蔵(チベット)自治區などに集中している。

春?夏?秋のアレルゲンは何?

花粉癥というと、多くのネットユーザーが「元兇は花」と考えるかもしれないが、それはやや語弊がある。

江蘇省人民病院?耳鼻咽喉科の程雷主任は取材に対して、「花粉癥の原因には、大きく分けて▽春の樹木の花粉▽夏のイネ科植物の花粉▽秋の雑草の花粉―――の3種類がある。植物の花粉には、風に頼る花粉と蟲に頼る花粉がある。鮮やかな色で、ミツバチなどの昆蟲を通じて授粉されるのは蟲媒花粉で、通常、アレルゲンとはならない。アレルゲンとなるのは風媒の花粉で、それは風に乗って數キロ先、ひいては十數キロ先まで飛散する」と説明した。

程主任によると、春の樹木の花粉を見ると、アレルゲンとなるのは、北方エリアではポプラ、ヤナギ、カバノキ、ハシバミ、南方エリアではポプラ、ヤナギ、ヒノキ、マツなどがある。

その他、「大気汚染が花粉癥の癥狀を悪化させるという研究結果もある」という。

マスク、花粉癥対策メガネ、花粉ブロック薬などを活用して対策

程主任によると、花粉が飛散する季節に外出する際は、マスク、できればN95またはKN95マスクを著用すると、粒子の小さな花粉の侵入も阻止できる。そして、「結膜炎になる人は、普通のメガネではなく、顔にフィットするゴーグル型の花粉癥対策メガネをすると良い」としている。

江蘇省中西醫結合病院?皮膚科の主治醫?周林氏は、「花粉癥の人は、帽子をかぶり、長袖の服を著て、帰宅後は服をすぐに洗濯したほうがいい。また、できるだけ室外で干すのを避け、窓も開けないほうがいい。鼻の中に塗って花粉をブロックする薬を活用すると、鼻の粘膜に保護膜が形成される。顔に癥狀が出る人は、朝と夜に1回ずつ、生理食塩水でタオルを濡らし、顔に15分當てると良い。その他、ビタミンCを豊富に含むものを食べ、運動をよくして、免疫力を高めると良い。適度に運動すると、花粉癥の癥狀発生を抑制することができることが分かっている」とアドバイスしている。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年3月30日

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