中國自然資源部(省)國家深海基地管理センターの丁忠軍副チーフエンジニアは14日、取材に対して、「有人潛水艇「蛟竜號」の新型母船「深海1號」は今年7月、科學技術部(省)重點研究開発特別プロジェクトである「蛟竜號科學応用及び性能改善研究任務」を遂行し、技術アップグレード後の蛟竜號とマリアナ海溝において約40日間の適応性海上試験を展開する。潛水深度は7000メートルに達する見通しで、10回ほど潛水する」と話した。科技日報が伝えた。
適応性海上試験終了後、潛水艇は業務化運行段階に入る。 深海1號は蛟竜號を連れ、西太平洋のマリアナ海盆で中國大洋第56回科學観測任務を実施する。
蛟竜號の開発が完了してから十數年が経過するが、一部の設備の性能が低下している。また百回以上の潛水により、一部の設備に損傷が生じている。一部の部品と設備は修復を繰り返しており、全體的な性能に一定の影響が及び、安全リスクが拡大している。「蛟竜號全耐用期間メンテナンス保障技術案」によると、潛水艇は10年毎に大規模な修理を行うことで、先進的な作業能力を維持しなければならない。
丁氏によると、蛟竜號の大規模な修理には、全システムの現場検証と取り外し検査、設備の検査、故障の修復、全システムの再取付、陸上調整、プール試験などが含まれる。技術アップグレードには主に枠組み構造の改善、制御システムのアップグレード、測深?サイドスキャンソナーのアップグレードなどが含まれる。1年間の大規模修理と技術アップグレードを経て、蛟竜號は総組立と陸上調整を完了している。その技術狀態はプール試験の段階に移る條件を備えている。
「これは海上試験前の最終段階で、潛水艇の技術狀態を全面的に検証する」。丁氏によると、大規模な修理と技術アップグレードにより、蛟竜號には新たな機能が搭載された。ロボットアームの有効作業半徑が約30センチ拡大し、作業範囲が拡大したことでサンプル採取能力が上がった。アップグレードの制御システムは精度が上がっており、目標捜索の効率が大幅に上がっている。測深?サイドスキャンの精度も上がっている。
また、丁氏によると、大規模な修理と技術アップグレードにおいてリチウム電池の実験的な研究が行われたが、蛟竜號が現在使用中の銀?亜鉛電池と直接取り替えることはないという。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年2月15日
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