中國の「標準手話」を示し、よく使われる手話の言葉を図解する「國家通用手話常用詞表」がこのほど発表され、同基準が今年7月1日から実施される。改革開放から40年が経ち、中國國家語言文字活動委員會は、手話を言語の文字の基準に初めて盛り込んだ。同表は、中國の手話の「國家基準」と言える。
北京師範大學國家手話?點字研究センターの顧定倩センター長によると、これまでは、一部の抽象的な概念は、指文字で表現(xiàn)されてきた。そのため、「発音を表す指文字と形を表す指文字」を組み合わせた手話が多く、その場合、聴覚障害者が見ても意味が分からないことも多かった。そこで、聴覚障害者の普段の會話に適さない手話は今回削除されるなどの調整が実施されたという。
「詳細」という言葉の手話を例にすると、以前は、「細」を示すジェスチャーはあったものの、「詳」は指文字で「X」と表すしかなかった。しかし、聴覚障害者はこれでは意味が分からないため、Xを示すのではなく、『細』を2回ジェスチャーで表し、より細かくその意味を伝えるように調整されたという。
顧定倩センター長は、「発音を表す指文字を減らしたのは、聴覚障害者にとってはイメージが最も重要だから」と強調する。
中國語と同じように、手話にも方言がある。「標準手話の表」を編集する際、中國の南方地域の手話と北方地域の手話には大きな違いがあり、どちらかに統(tǒng)一することはできない場合、顧センター長は、「どちらも収録した」という。
「國家通用手話常用詞表」に収録されている5000ワードの中には、地名もたくさんある。外國の地名は基本的に世界的に比較的共通している表現(xiàn)方法を採用している。顧定倩センター長は、「ほとんどの國の名前を、聴覚障害者は知らないため、世界的に使われている手話を採用した。しかし、一部の國は中國獨自の表現(xiàn)方法がある。例えば、『日本』という語の表現(xiàn)方法は同表に2通り納められている」と説明する。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年5月29日
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