アラブ首長國連邦（UAE）のハリファ大學(xué)が行った研究によると、量子シミュレーションにより巖石表面の濕潤性を予想することで、この石油大國の採掘効率を高めることができるという。同研究は中國クラウドコンピューティングプラットフォームからサポートを受けている。新華社が伝えた。

巖石の濕潤性とは、流體がその表面に付著する性質(zhì)を指す。石油採掘時(shí)には油田そのものの圧力を使い原油を流出させるほか、中に水を注入することで石油を溢れさせる。そのため濕潤性の研究は採掘効率の向上に対して重要な役割を果たすことになる。

ハリファ大學(xué)の研究チームは米物理化學(xué)速報(bào)誌「The Journal of Physical Chemistry Letters」で、中國の阿里雲(yún)プラットフォームを使い、量子シミュレーションにより巖石表面分子?地下流體分子間の相互作用を計(jì)算したと報(bào)告した。各種流體の炭酸塩巖表面の濕潤性を直接予想し、実験室での表徴と比較し、判斷することで、油田の現(xiàn)場での実験規(guī)模を縮小して時(shí)間を短縮し、石油採掘のコストを効果的に削減できるという。

研究者は、「今回の研究により、地下の石油流動メカニズムへの理解を深め、採掘効率を大幅に高める理論的根拠が備わった。UAEは省エネ?効率的な手段により、さらに多くの自然資源を獲得できる」と話した。

量子シミュレーションとは従來の方法では分析しにくいシステムに対して、量子力學(xué)の関連法則を利用し、そのシミュレーションと計(jì)算を行うことを指す。量子シミュレーションによる濕潤性の予想には、高い計(jì)算能力が必要となる。阿里雲(yún)の高性能ヘテロジニアス?コンピューティング技術(shù)は、量子シミュレーションの時(shí)間を効果的に短縮し、予想の精度を高めている。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2017年12月7日