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人材ニーズの高まりでアジア諸國が留學先の新たな選択肢に

人民網日本語版 2017年09月13日11:20

歐米志向が強かった中國人學生の間で、留學先に日本やシンガポール、タイを代表とするアジア諸國を選択するケースも年々増えてきている。なぜアジア諸國が注目されるようになったのだろうか。

▽マイナー言語の人材ニーズ高まる

ここ數年、インドやタイなどアジア諸國の國際的地位が高まりをみせている。タイはすでに中國人観光客の間で人気の観光地。観光業の繁栄は貿易経済の発展を促すことは間違いない。またタイや日本、韓國など商品の代理購入チェーンの広がりも電子商取引の発展を促している。そのため、留學生は貿易分野で言語の優位性を生かすことが可能になっている。

中國の大學で日本語を専攻している何さんは日本の大學院への進學を決めており、日本語能力を一層高めたいと考えている。マイナー言語を専攻する理由について、何さんは、「今の中國の人材ニーズと発展のトレンドと密接に関わりがあるから」としている。

シンガポール國立大學で勉強している林さんは「中國はマイナー言語の國との経済協力がますます密接になっている。例として、タイの鉄道建設協力、スリランカやミャンマーの港灣建設協力、シンガポール-マレーシア高速鉄道建設、ジャカルタ-バンドン高速鉄道建設などのプロジェクトは現地の労働者だけでなく、現地の言語と環境に馴れた人材が交流のかけ橋となる必要がある」と話す。

中國が提唱する「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブが推進し続けられていることで、國際協力が強化されており、中國の駐外國大使館や機構などにおけるマイナー言語人材へのニーズが高まりつつあるのと同時に、外國に進出する中國企業からのマイナー言語人材への注目度も高まりつつある。

▽留學コスト費用が低く、文化的差異も少ないというメリット

留學先は遠ければ遠いほど良いとは限らない。近年、一部のアジア諸國は自國の強みを生かして中國人留學生を惹き付けようとしている。歐米の名門學校は先進的な教育モデルと理念を兼ね備えているが、巨額の費用を必要とし、また文化的差異の大きさから、行きたいという気持ちがあっても諦めるという中國人學生も少なくない。彼らにとって留學にかかる費用は留學先を選ぶ際に、まず最初に考慮すべき要素となっている。

劉さんは実家の経済狀況を考慮した結果、費用が比較的安いマレーシアを選択した。アジアでの留學のメリットについて、劉さんは、「マレーシアの母國語はマレー語だが、すべての授業は英語で行われている。英語を使うチャンスが非常に多いし、異國情緒に觸れることもできる」と話す。

タイの大學で勉強している王さんは、西洋に比べ、アジア諸國の大學の多くがその申請條件がやや低いことに気付いたといい、「タイは仏教文化が普及しており、中國との文化的差異が西洋ほど顕著ではないので、中國人留學生は現地の文化圏に比較的溶け込みやすいようだ」としている。

▽文化の使者として 中國のイメージをアピール

発展途上國が大半を占めるアジア諸國は、全體的な科學技術と教育レベルにおいて歐米の先進國より劣っている。しかし、中國及び周辺國を中心とするアジア諸國の発展の勢いは極めて力強い。例えば、シンガポールは中國と教育の協力関係を結び、中國人留學生を一層惹き付けるために、全額の奨學金など優遇政策を打ち出すなど、人材育成を重要視していることがみてとれる。

中國側も教育プラットフォームを前向きに構築し、國內の研究機関や大學が東南アジア國と共同で學校を創設している。中國人學生たちがこれらのルートで外國に行くことは、文化の交流と協力に有利なだけでなく、その國の人々が留學生を通して中國を理解することも期待できる。(編集HQ)

「人民網日本語版」2017年9月13日

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