発展はあらゆる問題の解決の鍵だ。人権事業のたゆまぬ進歩は、発展があって初めて保障される。(文:趙正群?南開大學法學部教授。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
「2020年までに小康社會(ややゆとりのある社會)を全面的に完成する」。中國の近い將來の発展目標は非常に明確だ。この目標の実現が中國人権事業のたゆまぬ進歩を促進するのは間違いない。
小康社會の全面的完成という目標は、人権の尊重?保障の內包と一致し、中國人権事業発展の段取りを計畫し、方向を指し示した。第18期中央委員會第5回全體會議(五中全會)で、習近平同志を核心とする黨中央は「第13次五カ年計畫」の策定について提案し、小康社會の期限通りの全面的完成について全體計畫をまとめた。2016年発表の第13次五カ年計畫綱要は、小康社會の全面的完成の最終段階の計畫となった。
小康社會の全面的完成には、全面的貧困脫卻が必須だ。極貧地域?極貧層が長く存在していることは、小康社會の全面的完成における最大の「障害物」だ。習近平同志を核心とする黨中央は、2020年までの全貧困層の貧困脫卻、全貧困県の解消という目標任務を打ち出した。中國は2020年までの全貧困地域?貧困層の貧困脫卻を、小康社會の全面的完成の基本的目安とした。この雄壯な志は、人権保障の厳粛な表明、斬新な基準と言え、途上國の人権事業発展の基準とレベルを引き上げた。
2020年までの全面的貧困脫卻という目標任務の達成を確保するため、中國は産業発展による貧困脫卻、移転就業による貧困脫卻、教育による貧困脫卻、健康による貧困脫卻、環境保護による貧困脫卻など精密な措置と道筋を定めた。國務院が2016年に通達した「第13次五カ年計畫貧困脫卻難関攻略計畫」は、5年間の貧困脫卻における難関攻略の全體構想、基本的目標、主要任務、保障措置を詳細に定め、貧困脫卻の難関攻略戦に勝利するためのタイムテーブルとロードマップを示した。
2013~16年に中國農村の計5500萬人余りが貧困から脫卻し、貧困者數を年1000萬人以上減らすとの貧困削減目標が4年連続で達成された。2020年までの全面的貧困脫卻という任務は依然として並大抵でなく困難だが、「精密な貧困者支援」「弱點分野の補強」によって人権の普遍的原則を的確に実行に移したことは間違いない。これは世界の人権事業の発展に対する中國の大きな貢獻だ。
第18期五中全會の採択した第13次五カ年計畫提案は、革新?協調?エコ?開放?共有という発展理念を打ち出すとともに、それが中國の発展の全局に関わる深い変革であることを強調した。このうち共有的発展の堅持とは、人々のための発展、人々に依拠する発展、発展の成果の共有を堅持し、人々全體が発展を共に築き、享受する中でより多くの獲得感を得て、共同富裕に向けて著実に前進するようにするということだ。
中國の小康社會建設の実踐と思考は、國連憲章の求める「必要な條件の創造」「社會的進歩及び生活水準向上の促進」、及び世界人権宣言の追求する「一層大きな自由の中で社會的進歩と生活水準の改善を促進」との目標と完全に一致する。
中國の小康社會の全面的完成の過程は、10數億國民の生活水準を高め続ける過程であり、人類文明の発展と人権事業の発展の歴史における大きな成果でもある。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年9月13日
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