環境保護部(省)はこのほど、「2016年中國環境騒音汚染予防?対策報告」を発表し、全國各都市における音環境の現狀と騒音予防?対策事業に関する全體的な狀況を明らかにした。人民日報が報じた。
報告によると、2015年、全國308の地級市以上の都市で機能エリアにおける音環境の品質モニタリングを実施した結果、基準を上回った都市の割合は、晝間が92.4%、夜間が74.3%だった。31の省會都市(省政府所在地)の狀況も楽観視できるものではなく、晝間の基準達成率は87.7%、夜間は61.8%だった。音環境の劣悪化が最も深刻だったのは、交通幹線の両側のエリアだった。
全國で最も「騒がしい」場所は、北京や上海などの特大都市ではなく、貴州省貴陽市で、その平均値58.9デシベルだった。第2位に黒竜江省哈爾浜(ハルビン)市が続いた。中國環境モニタリング総ステーションの溫香彩?研究員は、この結果について、「長期間にわたる追跡調査によると、ハルビンの騒音強度は、生活習慣と深く関係があり、貴陽は數年前から建設工事現場がかなり増えたことが原因である判明した」とコメントした。
2011年3月に発表された世界保健機構(WHO)報告書において、音汚染の「原罪」について初めて言及された。歐州諸國で拡大した感染癥に対するWHOの研究によると、音汚染はすでに、大気汚染に続く人々の健康を脅かす環境要素となっている。過度の音汚染に曬された環境は、人々のメンタルヘルスに深刻な影響を及ぼすだけではなく、心臓病などの疾患のリスクも高まる。このほか、建築物や機械設備に伴う騒音の影響も軽視できない。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年9月5日
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