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2016年8月15日  
 

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人民網日本語版>>政治

明仁天皇「退位」談話の「言外の意」

人民網日本語版 2016年08月09日13:13

日本の明仁天皇(82)は8日午後のビデオ談話で、高齢と體力の衰えにより國の象徴としての公務を履行するのが「困難」になったとして、強い「生前退位」の意向を示した。安倍晉三首相はその後、明仁天皇のビデオ談話の內容を真剣に考慮すると表明した。新華網が伝えた。

■明確な指向性?

新華社の元東京駐在記者、劉華氏によると、明仁天皇の今回の談話には注目すべき點が次の2つある。

第1に、退位の考えを明確に表明した。さらに、「摂政」の方法を採用しない理由も説明した。常に曖昧な天皇の発言において、今回、この問題における表現は極めて明確だった。これによって、今後の天皇の退位過程における各種の可変的要素が排除された。このため日本政府は「皇室典範」改正の作業に近く著手するとともに、複雑な國會での審議と討論を経る必要がある。これは客観的に、憲法改正のプロセスを遅らせる。第2に、繰り返し「憲法」に言及し、特に現行憲法に基づく天皇の「象徴」としての地位を強調した。この點は非常に重要だ。自民黨が以前発表した憲法改正草案では、「天皇」の條文に「國家元首」としての権能が追加されていた。

天皇は「國家元首」との言い回しは、戦前の「大日本帝國憲法」に見られたものだ。安倍政権の憲法改正草案はこの言い回しを復活させようとしている。こうした中、明仁天皇が現行憲法を繰り返し強調し、天皇は「象徴」であることを繰り返し強調したことには、明確な指向性がある。

明仁天皇は今回、自らが現行憲法に基づき「象徴」であることを明確に指摘し、天皇には「國家政治」の権能がないことを強調した。この姿勢表明は政治的に非の打ち所がなく、右翼及び保守勢力が將來天皇制を利用して國家神道と舊日本のイデオロギーを復活させる可能性を奪うものだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2016年8月9日

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コメント

最新コメント

三四郎   2016-08-1358.157.98.*
報道によれば、8年も前から天皇は生前退位を検討していたそうですが、その間、宮內庁はそれを黙殺していたということでしょう。退位には皇室典範の改正も課題になりますが、この問題が報道されたときの政府や官房長官の談話は、「典範の改正は考えていない」というものでした。これは、天皇の生前退位の是非は政府、宮內庁の胸三寸という意味でしょうが、かれらは何様のつもりなのでしょうか?退位は憲法の人権保障にも直結する重要な人権問題ですが、これを論じた新聞記事もない。この生前退位問題は憲法改悪阻止との関係を指摘する報道記事もありますが、典範の改正の有無に関わらず、これは基本的には人権問題であり、天皇の人権が守られることを願うと同時に、日本社會が平和な日本を取り戻すことを願っています。
木下闇   2016-08-1039.111.133.*
明仁天皇が生前退位を表明したのは日本の象徴であるご自身が先の大戦の反省の上に立ち、近隣諸國と友好関係でありたいという意向に反して政府自民黨が無闇に他國と対立を生む行動に出ていることに嫌気がさしたのではないでしょうか。國民の象徴とされているにも拘らず、その意向を尊重しようとしないばかりか、仮想敵國を作って戦爭を引き起こそうとしているようにみえる。核戦爭の後は人類はどうなるのでしょうか?