「最高の離婚」
中國(guó)で離婚や別居などをテーマにすると、トラブルだらけで、ケンカのシーンが絶えなくなる。しかし、「最高の離婚」では、感情的になっているシーンは全くなく、生活におけるちょっとしたことや登場(chǎng)人物の発言には、「悟り」が感じられ、それが最大の見(jiàn)どころとなった。坂元さん自身が定義しているように、一つのシーンにおいて、登場(chǎng)人物の會(huì)話を通して、見(jiàn)えない感情の流れを表現(xiàn)するというのが、彼の作風(fēng)だ。現(xiàn)実をテーマにしたドラマにおいては、現(xiàn)実味のある生活のちょっとしたことや個(gè)性ある言葉などが、ユニークで生活感のある登場(chǎng)人物を形作っていく。それは、トラブルやケンカに満ちたストーリーを作るより大切なことだ。なぜなら、個(gè)性的な登場(chǎng)人物には、衝突がつきもので、自然と見(jiàn)所が増えるからだ。
坂元裕二さんの新作「いつかこの戀を思い出してきっと泣いてしまう」。都市で一生懸命生きる若者の姿を描いており、2016年版「東京ラブストーリー」とも呼ばれている。
坂元さんはこれまでに、母性をテーマにしたドラマ「Mother」や結(jié)婚と愛(ài)について考える「最高の離婚」、男女差別をテーマにした「問(wèn)題のあるレストラン」などのドラマを手掛けてきた。これらの作品では、「カンチ」と「リカ」のような一途な愛(ài)は描かれていない。そして、社會(huì)にある大きな課題の前に、愛(ài)は淡白になっている。このような作風(fēng)の変化について、坂元さんは、「年を取ったから」と笑いながら語(yǔ)り、「ここ數(shù)年、僕の作品は、『重い』、『暗い』と言われてきたが、今後はもっと重くて暗いテーマにもチャレンジしたい。ドラマは、視聴者が、現(xiàn)実の問(wèn)題や自分の置かれている立場(chǎng)について考えるよう促すべき」との見(jiàn)方を示した。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2016年7月15日
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