これらの寫真の中には稲垣さんが梅蘭芳の子の梅葆ユエ(ユエは王へんに月)、梅葆玖姉弟と一緒に撮った寫真も含まれている。稲垣さんは先ごろ報道された梅葆玖死去のニュースに非常に心を痛めたという。1960年代以降は古い村落の撮影を?qū)熼Tとするプロカメラマンとなった稲垣さんは京劇との関わりが減ったが、京劇への関心は失っていなかった。近年、中國における京劇の発展?fàn)顩rは芳しくなく、若者の多くが京劇を理解しない。それでも稲垣さんは中國の京劇が廃れてしまうことは決してないと考えている。「日本の歌舞伎は2000人以上の劇場で公演しているが、客席はいつも満席。その劇場とは當(dāng)時、梅蘭芳が公演を行った劇場だ。京劇もきっと盛り返すことができると信じている」と語った。
この日の午後、梅蘭芳記念館の秦華生館長と梅蘭芳のひ孫の梅瑋さんが寄贈品を受け取った。梅さんは「これらの資料は本當(dāng)に大変貴重なもので、稲垣さんには非常に感謝している。特に日本メディアの公演に関する報道はきちんと揃っており、このような資料は中國國內(nèi)にはほとんどない。今後は系統(tǒng)立ててこれらの整理を行っていくつもりだ」と語った。34歳になる梅さんは梅蘭芳研究センターの副センター長で、梅葆玖の姪孫(てっそん?甥の息子)にあたる。プロの京劇役者ではないが、文化分野の研究に従事し、梅派蕓術(shù)の伝承と「九爺」こと梅葆玖同様、キャンパスなどで講座を開き、京劇を広めている。(編集TG)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年5月13日