〇匠の精神とはどこから?
まず初めに製品の品質(zhì)に対するこだわりを表す「真面目に取り組む」態(tài)度が求められる。市場競爭では製品をその主體とすることだ。市場のスピーディな成長の中で、人目を引くような広告や多種多様な概念は一時(shí)的に一部の消費(fèi)者を引き付けることができるかもしれないが、市場が常にスピーディな成長をしていくとは限らない。最終的に生き殘ることができるのは製品そのものに競爭力がある企業(yè)となる。以前は、多くの中國企業(yè)が規(guī)模の拡大を追求するあまり、製品の品質(zhì)を軽視し、一部中國製は行き屆いたデザインでないことが多く、日本やドイツに細(xì)かい點(diǎn)で及ばないことがしばしばだった。現(xiàn)在、中國経済は新常態(tài)に足を踏み入れ、規(guī)模に任せてスピーディに拡大し、利益を得ることは難しくなってきており、消費(fèi)者の品質(zhì)に対する要求も向上しているため、製品の製造を工夫しない企業(yè)は早晩その存続が難しくなるだろう。
當(dāng)然ながら、品質(zhì)を極めるという企業(yè)文化は一朝一夕で作り上げることは不可能だが、目に見える効果をあげようとするならば、まず企業(yè)制度の強(qiáng)化から著手すべきだろう。オーダー家具のクローゼットを例に挙げてみると、企業(yè)がクローゼット內(nèi)の収納棚の全サイズを図面に全て書き込み、契約書に書き入れることを厳格に要求し、設(shè)計(jì)、生産、取り付けの各プロセスにおいて逐一チェックを行えば、サイズミスなどは完全に回避することが可能だ。またもし詳細(xì)な納品基準(zhǔn)と権利?責(zé)任を明記していれば、消費(fèi)者は曲がった棚や穴の開いたクローゼットを目にすることもなかったことだろう。
匠の精神の育成はまた優(yōu)れた外部環(huán)境のサポートと切り離すことができない。匠の精神の育成には多くの優(yōu)れた職人を育成しなければならず、そのためには関連部門の制度の調(diào)整が必要となり、さらに多くの優(yōu)れた人材を技工分野に惹きつけて參加させなければならない。同時(shí)に知的財(cái)産権の保護(hù)、模倣品や海賊版への厳罰を?qū)g施することで、イノベーション経済の効果と利益が顕著となり、企業(yè)のイノベーションへの動力が満ち足りるようになるだろう。
また匠の精神の育成するにあたり、中國はその歴史において、航空機(jī)やロケットなど多くの産業(yè)で匠の精神を備えた巨匠が少なからず存在し、匠の精神はとても良い形で伝承されてきているという基礎(chǔ)がある。そして匠の精神の育成は現(xiàn)在チャンスを迎えている。それは中國人の消費(fèi)が現(xiàn)在アップグレードする傾向にあり、高品質(zhì)の製品とサービスへの人気がますます高まっている。匠の精神を備えた企業(yè)にとって、市場からの追い風(fēng)が得られるチャンスなのだ。中國の「差不多先生」が減っていき、大國の匠が増えていくことを期待する。(編集TG)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年3月30日