中國の習近平國家主席が28~30日にチェコを訪問する。中國國家元首のチェコ訪問は初であり、習主席の中?東歐諸國訪問も就任後初だ。今回の訪問には重大な意義があり、中國と中?東歐の協(xié)力に再び注目が集まっている。(文:張健?中國現(xiàn)代國際関係研究院歐洲所所長。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
近年、中國と中?東歐の関係は急速に発展している?!?6+1」枠組での中國―中?東歐諸國首脳會議はすでに4回成功裏に開催された。協(xié)力事務局、投資事務局、國家調整員會議、経済貿易促進閣僚級會議なども相次いで設けられた。
貿易?投資分野では、中國―中?東歐諸國間の貿易と投資は急速に拡大している。2014年に中國―中?東歐16カ國間の貿易額は2010年の439億ドルから602億ドルへと50%近く増加した。金融協(xié)力分野では、中國銀行、中國工商銀行など複數の中國系銀行が中?東歐地域に支店を設立した。中國とアルバニア、ハンガリーは通貨スワップ協(xié)定を締結。中國銀行ハンガリー支店は現(xiàn)地で5億ユーロの債券を発行した。
中國と中?東歐協(xié)力の活発化は、雙方の利益の交わりが日増しに拡大していることによる必然的な結果だ。中?東歐は近年経済が良好に発展し、ポーランド、スロバキア、ルーマニアの2015年の経済成長率は3.5%、チェコは4.5%に達した。だが全體的に言って、中?東歐経済は貿易面でも直接投資誘致面でもドイツなどユーロ圏諸國が中心であり、依存度が80%を超える國もある。ユーロ圏は経済成長が緩慢で、中?東歐にとっては潛在的なリスクがある。中國との経済協(xié)力強化は中?東歐諸國が経済リスクを解消し、経済の多元的発展と持続可能な成長を推し進める助けとなる。中國にとっては、中?東歐はEUの大市場を背後に抱え、人件費の強みもあり、中國企業(yè)が進出するうえで理想的な場所だ。
中?東歐16カ國はいずれも「一帯一路(1ベルト、1ロード)」イニシアティブの沿線國だ。中國と中?東歐の経済発展は合致度が高く、中?東歐諸國はいずれも「一帯一路」建設に大きな期待を寄せている。雙方は力を合わせて「一帯一路」建設と歐州発展戦略の連結、國際生産能力協(xié)力と歐州投資計畫の連結、「16+1協(xié)力」と中歐協(xié)力の連結を推し進めることができる。
チェコは中?東歐の重要な國であり、強固な工業(yè)?科學技術基盤を持ち、中國にとっては中?東歐で第2の貿易パートナーだ。2015年に両國間の貿易額は110億ドルに達し、中國の対チェコ投資も拡大し続けている。航空製造業(yè)、金融サービス業(yè)、物流業(yè)など「一帯一路」関連分野で雙方の協(xié)力には大きな潛在力がある。習主席によるチェコ訪問は両國関係をさらに格上げし、実務協(xié)力の持続的な深まりを促進し、中國と中?東歐および歐州との関係をさらに押し上げるに違いない。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年3月24日