中國民政部(省)社會事務司の倪春霞?副司長は26日、天津大學で開かれた「農村留守児童?都市流動児童に関するシンポジウム」において、「中國は今年、留守児童に関する詳細を初めて明らかにする」と述べた。中國青年網が報じた。
両親が都市部に出稼ぎに出かけたため農村に殘されたいわゆる「留守児童」の問題は、中國の深刻な社會問題となっている。一體、留守児童は全國で何人いるのだろうか?正式な數はずっと明らかではなかった。倪副司長は、「これまで參考としていた數字はすべて推計値だった。民生部は今年、教育部(省)や公安部(省)と共同で、全國規模で留守児童に対する精査を実施し、ターゲットを絞った支援策を実現する方針だ」と述べた。
北京師範大學の宋英輝教授は、「中國の留守児童數については、6100萬人、あるいは6800萬人など、ずっと様々な説が唱えられてきた。6千萬人あまりの留守児童に3600萬人ほどの未成年の流動人口を加えると、総數は1億人ほどになり、全國で3億人いる未成年人口の3分の1を占めることになる。これはすなわち、未成年者3人のうち1人は、留守宅に取り殘されている、あるいは流動狀態にあるということで、國家のガバナンスや社會の管理は、きわめて大きな課題を突きつけられている」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年3月28日