11月15、16両日に第10回G20サミットがトルコ?アンタルヤで行われた。G20制度は當初、アジア金融危機のような金融危機の再発を防ぐために誕生した。現在ではすでに世界経済ガバナンスについて話し合い、行動する多國間國際機関へとモデル移行した。(文:沈丁立?復旦大學國際問題研究院副院長。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
議事日程と情勢の推移に基づき、今回のサミットは発展、安定、安全を図ることに焦點を合わせた。そのいずれにおいても、世界の主要かつ比較的速く成長するエコノミーとして、中國は參加各國と発展経験を分かち合い、改革計畫について交流し、ガバナンスの処方箋を書き、世界の成長と安寧に貢獻することを望んでいる。
世界経済ガバナンスの道筋について、中國の習近平國家主席はサミットで4つの提案をした。
(1)マクロ経済政策の意思疎通と調整を強化し、政策と行動の合力を形成する。
現在の世界経済の成長の勢いは十分に楽観できるものではなく、いくつかの先進國と新興エコノミーは発展が多かれ少なかれ鈍化し、將來的には引き続き下降する危険性さえある。このため、世界の経済規模の80%を占めるG20は世界の成長の大局を中心に置き、各國のマクロ経済政策間の結びつきと連攜を改善し、相互協力の集合効果を形成して、地域と世界の経済発展の効果と利益を拡大しなければならない。まさに今、先見性ある政治家たちは自國の経済発展と地域?世界経済の引き上げをリンクさせるべきであり、近視眼的であってはならない。
(2)改革?革新を推し進め、世界経済の中?長期的成長の潛在力を強化する。
革新が力強い発展の原動力であることは、人類の発展の経験がすでに數え切れないほど示している。世界経済の成長が減速している現在、改革?革新はなおさらに差し迫って必要だ。來年中國はG20サミットの議長國を務める。中國は來年から「第13次五カ年計畫」の段階に入り、経済発展の形態と道において革新を一層重視する。また、それゆえに世界経済ガバナンスに一層積極的に參畫する。中國の改革と世界の改革の間には積極的な相互作用が必要であり、中國の革新と世界の革新は合流して川を成すべきだ。そうして初めて人類のために新たな持続的発展の活力を創造できる。