ルイ?ヴィトンはこのほど、広州麗柏広場の店舗を閉店したことを発表した。腐敗撲滅、海外消費、代理購入などが原因で、中國の高級品市場は冷え込みが続いている。中國新聞網が伝えた。
今回閉店したのはルイ?ヴィトンの広州一號店で、12年間の歴史を持つ。今年は広州、哈爾濱(ハルビン)、烏魯木斉(ウルムチ)のルイ?ヴィトン店舗が相次いで閉店となり、中國大陸部にある店舗は約50店舗に縮小した。
▽中國國內のルイ?ヴィトン店舗、わずかに減少
閉店の理由についてルイ?ヴィトンの関係者は「契約が満期となったため。今後は資源を広州天河店に集中させ、引き続きサービスを提供する」としている。
ルイ?ヴィトンは今年3月、北京で新たに旗艦店をオープンした。全ての商品がそろった最高規格の店舗で、北京の店舗はこれで5店舗となった。さらに8月には杭州湖濱店がオープンした。ルイ?ヴィトンは今年、大陸部で3店舗を閉鎖、2店舗を新たに開設したことになり、総數はわずかに減少した形となった。
英フィナンシャル?タイムズ紙傘下の研究組織チャイナ?コンフィデンシャルのデータによると、中國の一線都市(北京、上海、広州、深セン)では、最も欲しいブランド品としてルイ?ヴィトンを選んだ人は18.8%に留まったが、三線都市ではこの割合が38.3%に達している。データによると、ルイ?ヴィトンは中國で確かに人気のある高級ブランドだが、一線都市ではプラダがトップを走っているようだ。
これは、消費者の見識が広がり、個性やユニークさを追求するようになったことと関係がある。これらの人々は、ルイ?ヴィトンは比較的裕福な層が好むブランドであり、「成金の愛人」と同じ品を身につけたくないと考えている。一線都市の回答者の多くが、多くの人が購入するブランドを故意に避けていると回答した。
▽高級品ブランド、中國國內での閉店相次ぐ
ルイ?ヴィトンの大規模な閉店現象は起きていないが、世界一流のブランドであるため、今回の閉店は業界全體からの注目を集めた。
ベイン?アンド?カンパニーの報告書「2014年中國高級品市場研究」によると、昨年、中國大陸部の高級品市場は初めてマイナス成長となり、市場規模は1150億元(1元は約19円)と、2013年比1%減少した。腐敗撲滅、海外消費、代理購入などが原因で、中國國內の高級品市場は冷え込んでいる。
昨年、ヒューゴ?ボスは7店舗を、フェラガモとゼニアはそれぞれ6店舗を、バーバリーは4店舗を閉鎖した。今年第1四半期、プラダの中國店舗は33店舗と、2014年の49店舗からやや減少した。アルマーニは49店舗から44店舗に減少、シャネルは11店舗と、最盛期の約半分になった。バーバリーは今年10店舗を閉店し、68店舗とする予定。2016年はさらに5店舗を閉鎖する計畫だ。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年11月17日