中國の習近平國家主席は上海協力機構首脳會議に出席するほか、タジキスタン、モルディブ、スリランカ、インドを歴訪する。上海協力機構の健全な発展を促し、中國と関係國との関係を全面的に深化し、中國と南アジアの將來の協力の全體的枠組みを構築する訪問になると専門家は指摘する。新華網が伝えた。
■上海協力機構の安全保障?実務協力を深化
習主席は11、12両日にドゥシャンベで上海協力機構首脳會議に出席する。程國平外交副部長(外務次官)は「今回の首脳會議は新たな情勢下で上海協力機構が脅威や試練にいかに対処するかを明確化する重要な課題を擔っており、安全保障?実務協力を一段と深化するための具體的措置を打ち出す」と説明した。
中國上海協力機構研究センターの陳玉栄事務局長は「安全保障協力の深化は過去各回の上海協力機構首脳會議でも第一のテーマだった。現在の複雑な地域安全保障情勢を前に、加盟國は安全保障対話?協力に一様に注目している」と指摘。
「上海協力機構が発展を続け、國際的な地位と影響力も高まり続けるに伴い、一部オブザーバー國は加盟を強く望んでいる。上海協力機構はまず関連規則?制度を整備して、加盟國とオブザーバー國、対話パートナー國が上海協力機構の枠內でより広範な協力を繰り広げるよう後押しする必要がある。今回の首脳會議は上海協力機構の制度整備にとって目印となる意義を持つ」と述べた。
■周辺國との関係を強化
習主席はタジキスタン、モルディブ、スリランカ、インドを公式訪問する。これは中國最高指導者による今年の新たな、重大な周辺外交活動だ。タジキスタンは中國の友好的近隣國であり、両國関係が包括的互恵協力に入る新たな時期における重要な訪問となる。両國元首は二國間の大規模協力プロジェクトの始動に立ち會い、今後5年間の協力を計畫する。
3カ國歴訪という南アジア地域への集中的訪問は國家主席就任後初であり、全方位的外交を完全なものにすることに対する新指導部の深遠な思慮の表れだ。
中國國家元首のモルディブ訪問は両國の國交樹立以來初であり、両國関係の発展にとって畫期的意義を持つ。専門家は「すでに中國は4年連続でモルディブにとって最大の観光客出身國となっており、経済?貿易、観光分野で両國の協力には大きな潛在力がある」と指摘した。