中國第6次北極科學観測隊は20日、北緯55度59分、東経172度60分の北太平洋の海域でアンカーブイを投入した。中國が北太平洋の海域にアンカーブイを投入するのは、これが初めてだ。新華社が伝えた。
北極の中?高緯度の海面における持続的?長期的なデータ観測、定點の海面の変化の特徴、その世界の気候に対する影響、特に中國の気候変動に対する影響の分析にとって、今回の成功は重要な意義を持つ。
中國國家海洋局第一海洋研究所副研究員の劉娜氏は、「今回投入されたアンカーブイは、浮體と錨(アンカー)によって構成されている。浮體の上部には溫度?気圧?風速などの気象観測設備が、下部には海面の水溫?塩分の測定器と記録器が設置されている。観測されたデータは、設定された時間に基づき、イリジウム衛星を通じて國內に伝送される。ブイの正常な稼働を保証し、定點観測データを長期的に獲得するため、ブイには蓄電池の他にも、太陽光?風力発電裝置が取り付けられている」と説明した。
劉氏は、「北極圏は悪天候で、風も強く波も高い。特に流氷による影響により、北極圏でのアンカーブイを使ったデータ収集は中?低緯度よりも困難になるため、世界的にもほとんど投入されていない。極地海域の持続的な定點観測データが不足しているが、今回のアンカーブイの投入と稼働はこの狀況を打破すると見られる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月21日