中國教育部(省)留學サービスセンターは今月28日、新型コロナウイルス感染拡大期間中においては、海外の高等教育機関のオンライン授業を受けた留學生が取得した卒業証書を認証していたが、今後はその規則を調整することを発表した。公告によると、2023年の春學期(南半球の秋學期)、及びそれ以降もオンライン學習を採用(新たに入學、學習を継続しているケースを含む)している國(地域)の外國語で発行された卒業証書について、同センターは認証サービスを提供しないという。
公告は、「世界的なパンデミック発生後、當センターは留學生の健康と安全を第一とし、新型コロナウイルスの影響で、オンライン形式で一部または全ての授業を受けざるを得なかった留學生について、海外の高等教育機関が規定している學位授與の條件を満たしている場合、取得した學位を通常通り認証してきた。現在、主な留學先となっている國及び地域は全て門戸を開放し、海外の高等教育機関は本格的に対面授業を再開している」と指摘。
その上で、「留學生の利益を確実に保障し、教育の公平性を守るべく、當センターは新型コロナウイルス感染拡大期間中に実施していた特殊認証規則を中止することを決定した」としている。2023年の春學期(南半球の秋學期)、及びそれ以降もオンライン學習を採用(新たに入學、學習を継続しているケースを含む)している國(地域)の外國語で発行された卒業証書について、同センターは認証サービスを提供しないという。やむを得ない事情があり、関連規定の條件を満たしているケースについては、ケースバイケースで対応するという。
規則調整にオーストラリアが注目
中國がオンライン授業を受けて取得した卒業証書の認証に関する規則を調整したというニュースは、オーストラリアのメディアや教育界で大きな注目を集めている。豪メディアは、「さらに多くの中國人留學生がオーストラリアに戻り、當國の教育業界に活力をもたらすだろう」と報じた。
豪紙「オーストラリアン」は29日付の報道で、「ジェイソン?クレア教育大臣はある文章で、『豪の大學は常に留學生が戻って來る準備を整えている。中國人留學生が続々と戻ってきており、今年1月を見ると、すでに3500人が戻った』と説明した」と伝えた。
ウエスタンオーストラリアのあるメディアは29日、公式サイトで「オーストラリア國際教育協會のフィル?ハニーウッド最高経営責任者(CEO)は教育省の統計を引用して、『昨年11月中旬の時點で、オーストラリアに留學している中國人留學生のうち、約6萬2000人がオーストラリアにいない』とし、『そのうちの一部は今年の一學期にオーストラリアに戻る計畫を立てている。対面授業に迅速に移行すると、大學や査証(ビザ)発行機関に負擔をもたらすが、ほとんどのステークホルダーには歓迎されるだろう』との見方を示した」と伝えた。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年1月30日