「生物多様性條約」第15回締約國會議（COP15）の第一段階が11日、昆明市で開幕する。中國科學院は10日、昆明植物研究所で生物多様性に関する複數の成果を発表した。新華社が伝えた。

「中國はすでに國家レベルで主要な生物の群系と植生の類型を把握するという目標をほぼ達成している」。中國科學院の張亜平副院長は、生物多様性資源の現狀、保護、収集、保管、開発、利用、及びビッグデータプラットフォームの建設などの面から中國科學院の関連成果を紹介した。

今年発表された「中國生物種リスト（2021版）」には、11萬5000種の生物種が含まれる。中國が昨年発表した新種だけでも2400種を上回り、世界全體で新たに発見された生物種総數の10％以上を占めた。中國は近年、生物多様性モニタリング?研究ネットワークを構築した。うち鳥類ネットワークは衛星追跡裝置を使い、140種超?4000羽超の渡り鳥の40億件超のデータをマーキングした。展開中の第2回青蔵高原（チベット高原）科學調査、間もなく始まる第3回新疆自然資源科學調査などは、中國の生物多様性の自然量と変化に詳細で豊富な資料を提供する。

「中國科學院生物資源リスト」は735萬件の生物資源データを集めた。中國西南野生生物遺伝資源バンクには1萬7468種?25萬8000點の生物遺伝資源が保存されている。中國の固有種、絶滅危懼種、重要な経済、生態、科學研究の価値を持つ種が安全かつ力強く保障されている。

中國科學院が主導または共同発起した「萬犬國際ゲノム計畫」「一萬種の鳥類ゲノム計畫」「一萬種の魚類ゲノム計畫」などは、生物多様性の起源と変化を理解するための新しい視點を提供した。

中國科學院の魏輔文院士は、「パンダの保護は世界的に見ても成功例であり、世界の絶滅危懼種の保護のための見本となった。パンダは1980年代の1100頭超から現在の1800頭超に増えたことは、中國の力強い保護措置と科學的サポートによるものだ」と述べた。

張氏は、「生物多様性に関連する科學研究は、生物多様性保護計畫の策定に重要な科學的サポートを提供した。これは中國の生物多様性條約の履行に対して重要な意義を持つ」と述べた。

発表會は中國科學院生物多様性委員會と中華人民共和國絶滅危懼種科學委員會が主催。（編集YF）

「人民網日本語版」2021年10月11日