遼寧省にある瀋陽(yáng)故宮博物館の関係責(zé)任者は4月1日、今回一般に初公開された清の第6代皇帝?乾隆帝の時(shí)代に使われた有線七寶ホーロー寶相花冷蔵庫(kù)について、「この冷蔵庫(kù)は、精巧で非常に美しい裝飾品であるだけでなく、夏には冷蔵庫(kù)やクーラーとして使うことができ、実用的価値もある」と説明した。中國(guó)新聞網(wǎng)が報(bào)じた。

同博物館ではこのほど「衆(zhòng)里尋它千百度——瀋陽(yáng)故宮の厳選國(guó)寶100點(diǎn)のうち庶民が一番好きな文化財(cái)3點(diǎn)選出キャンペーン」をスタートし、來館者は文化財(cái)を見學(xué)しながら、瀋陽(yáng)故宮が厳選した歴史文化財(cái)や瓷器、ホーロー、漆器、雕刻、書畫、刺繍、宮廷遺物などの文化財(cái)100點(diǎn)の中から一番好きな文化財(cái)を3點(diǎn)選ぶ。それら文化財(cái)には、清初期の歴史文化の特徴が鮮明な皇太極（ホンタイジ）が使用した物品や清の中期、後期の皇帝の后妃たちの衣裝、宮廷の美術(shù)品などが含まれ、素晴らしい文化的価値と蕓術(shù)的価値を備えている。

なかでも、乾隆帝の有線七寶ホーロー寶相花冷蔵庫(kù)は、大きいため、東所の介祉宮に展示されている。この冷蔵庫(kù)には金メッキが施された銅の枠がはめられており、左右両側(cè)にそれぞれ2つの銅の取っ手が付いており、如意雲(yún)紋をかたどったデザインとなっている。蓋の上には中の冷気を外に出すための穴?鏤空?qǐng)F(tuán)壽字紋孔が2つあり、真夏に氷を箱の中に入れると、冷たい空気がその穴から出てきて、室內(nèi)の気溫を下げてくれる。また、冷蔵庫(kù)として、夏に食品が腐らないように中に入れておくこともできる。

東所とは、乾隆帝が東巡中に、皇太后が居住していた行宮で、介祉宮は皇太后の寢宮だった。この冷蔵庫(kù)が介祉宮に陳列されていたといることをみても、乾隆帝が「孝を以て天下を治む」の理念に基づいて政治を行っていたことを証明していると言えよう。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年4月3日