秋に入り、山東省済南にある大學(xué)では、秋季就職面談會が次々開かれている。今年の卒業(yè)生は、すでに「95後（1995年から1999年生まれ）」の若者たちであり、彼らは自分が就く仕事に対して、これまでの若者たちとは異なる新たな要求を抱いている。自己実現(xiàn)や興味のあることを一層重視し、生活環(huán)境に比較的恵まれているため、「高給」はもはや、彼らにとって唯一の基準(zhǔn)ではなくなっている。斉魯晩報が伝えた。

 〇最優(yōu)先の條件ではなくなった「高給」

 11月29日、山東大學(xué)2019年度卒業(yè)生秋季就職面談會が、同校メインキャンパス內(nèi)の體育館で開催された。山東、江蘇、北京、浙江、広東、福建、上海、天津、河北など21省（直轄市、自治區(qū)）の企業(yè)430社が人材募集のために參加し、約1萬6千件の正社員ポストやインターンポストを募集した。

 山東大學(xué)威海キャンパスで通信工學(xué)を?qū)Wぶ大學(xué)院2年の湯さんは、今年の就職情況に関する情報収集のために、威海から駆けつけた。湯さんの専攻は、もともと職探しの心配がない専攻である上、すでに卒業(yè)したOB?OGの狀況を見ても、就職後の待遇もかなり期待できるものであると分っていたが、彼にとって、「高給」は、唯一の関心という訳ではないという。

 湯さんは、「企業(yè)が高給を支払ってくれても、福利厚生が充実しておらず、仕事がキツいものであれば、身體的にもマイナス影響を及ぼし、生活の質(zhì)全體に悪影響が及ぶ可能性があるから」と話す。

 あるインターネット関連企業(yè)の人事?lián)?dāng)者は、就職説明會の會場で、「今どきの卒業(yè)生は、非常に個性が強(qiáng)い人が多い。我々は面接時に、ある女子學(xué)生にとても好印象を抱いたが、彼女から挙げられた質(zhì)問には正直閉口した。彼女はオフィスの大きさについて質(zhì)問し、社內(nèi)にスポーツジムのような従業(yè)員が十分に活動できる設(shè)備があるかどうか知りたがった。また、午前と午後にそれぞれ休憩時間が設(shè)けられているのかどうかも質(zhì)問された。こうした質(zhì)問が挙げられた理由は、彼女が職場の雰囲気や生活の質(zhì)を非常に重視しているためだ」と致し方ないといった表情で語った。

 山東大學(xué)2018年度學(xué)部卒業(yè)生の程さんは、學(xué)部卒だが、世界トップ500企業(yè)に就職することを目標(biāo)にしており、「希望の仕事に就けない場合は、大學(xué)院に進(jìn)學(xué)して學(xué)業(yè)を極めたいと思っている」としている。

 財務(wù)や金融分野など一部の特殊な業(yè)界の場合、就職のハードルがやや高いことから、卒業(yè)生は、相応の専門資格証明を所持していない場合、報酬は同年齢の他業(yè)界の人よりやや高いかもしれないが、業(yè)界內(nèi)で擔(dān)當(dāng)する仕事は、ややレベルの低い仕事になる。したがって、ロボットや無人カウンターが次第に普及するのに伴い、財務(wù)?金融分野の職に就くことを希望する卒業(yè)生の多くは、大學(xué)院進(jìn)學(xué)の道を選ぶケースが増えている。

 山東中醫(yī)薬大學(xué)就職説明會の會場では、多くの學(xué)生が県レベル病院への就職を希望しているという狀況が明らかになった。山東中醫(yī)薬大學(xué)學(xué)生就職処の李艶鳳さんは、「本學(xué)の卒業(yè)生の第一選択肢は病院となるが、一般的に、レベルの低い病院への就職を希望する都市部の子供は極めて少ない。だが、県レベルの病院という低いレベルに飛び込むことで、自分の価値を?qū)g現(xiàn)したいと望む卒業(yè)生も一部にいる。學(xué)生は、往々にして、『待遇』よりも『自己実現(xiàn)』を追求する決斷を下すことが明らかになっている」と話した。（編集KM）

「人民網(wǎng)日本語版」2018年12月4日