國慶節(10月1日、建國記念日)の大型連休中、故宮博物院を訪れた來場者は、故宮の城壁を南北に貫く新たな參観ルートを體験できるようになった。また城壁の上からは、紫禁城の4分の3を俯瞰できるようになり、「神秘のベールに包まれている」未開放エリアまでも眺めることができるようになった。北京晩報が伝えた。
故宮博物院の単霽翔?院長は、「今回新しく開放された城壁には、故宮南側にある午門から南西角樓までが含まれている。來場者は南西角樓を近くから鑑賞できるだけでなく、近く新たに開放される予定の南大庫家具館エリアまで俯瞰できる。同時に、南北を高さある『スカイルート』でつなぐ際の重要なポイントとなる東華門城樓から東北角樓までの城壁が開放されたことで、故宮の東城壁のルートが全てつながった」と紹介した。
故宮の城壁は中國に現存する最大規模で、また保存狀態が最も完全な皇室宮殿の城壁で、全長3437.6メートル、城壁の上の幅は6.63メートル、下の幅は8.55メートル、高さ9.3メートルとなっている。現在までに南、東、北の3方向の壁が全て開放されている。城壁の保護と來場者の安全を考慮して、開放された城壁には幅約1.5メートルの木製桟道が敷設され、桟道の両側には安全用ガードレールが設けられている。來場者は、城壁の上から、紫禁城の4分の3を俯瞰して、紫禁城の南北方向の景観を堪能できると同時に、「神秘のベールに包まれている」未開放エリアを垣間見ることもできる。
故宮が開放している城壁の「立體交通」システムは、主に、神武門での來場者の混雑緩和を目的としており、來場者の流れの分散を実現している。南、北、東の城壁が開放されてつながったことで、午門から神武門にいたる城壁は、南北方向に開通し、來場者は一方通行での參観ルートをベースに、西、東、南にそれぞれ向かう「回遊」ルートを見學することができ、參観ルートの多様化を実現している。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年10月9日
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