◆中國を追い続ける日本チーム
卓球で中國に勝つことは、日本チームにとって抱き続けた宿願だった。中國チームの劉國梁元総監(jiān)督は、中國と日本の試合では監(jiān)督が発破をかけなくても、常に火花が散っていたとかつて評したことがあるほど。なぜなら日本チームにとって中國チームは最も乗り越えるのが難しい高い山であり、中國人選手に勝利をおさめれば、卓球界においても箔がつくからだ。
樊振東選手と張継科選手、馬龍選手を破った張本選手は、新たな自信をつけ、伊藤選手もジャパンオープンで陳幸同選手と王曼昱選手に連勝し、自信を深めている。
日本チームの臺頭は、長年にわたって學(xué)習(xí)し続けた賜物と言え、日本の若い世代の選手の多くが、中國で練習(xí)し、試合に出場した経験を持つ。彼らは中國卓球スーパーリーグなどに出場することで、中國人選手と対戦し、學(xué)んでいるだけでなく、中國からコーチを招聘し、世界最先端の卓球スキルを?qū)Wんでいる。そして日本の若い世代の選手も、果敢にトライし、熱心に學(xué)ぶという特長を備えている點も大きい。
◆「覇者」の地位を守るには?
客観的に見ると、中國チーム全體の力は最近、確かに低下している。しかし負けることが悪いこととは限らない。一日も早くライバルを重視?研究し、東京五輪の準(zhǔn)備に時間をかけるべきだと中國チームに警鐘を鳴らすことになるからだ。
中國チームの強さは瞬く間に相手選手を研究し盡くす點にある。昨年の卓球アジア選手権で優(yōu)勝した平野選手がその一例だ。平野選手が「不意打ちのような成功」をおさめた後、中國チームはその技術(shù)の特徴に的を絞った研究を行った。その後、平野チームは中國人選手から勝ち星を上げることが難しくなり、中國チームはさらに顧雨婷選手のような「平野キラー」とも言えるような選手を輩出した。平野選手からは今や、昨年の優(yōu)勝後に「中國人選手も怖くない」と発言した時の驕りが失われている。
中國代表チームは長きにわたって技術(shù)と人材を蓄積してきており、例え低迷期にあっても先頭集団を維持するのは難しくない。重要なのは積極的にメンタルを整え、「王者の気風(fēng)」を取り戻すことだ。それはまさに、あるコーチが世界卓球の最終選考會で選手に、「これからは自分との戦いだ」と話した言葉そのものだといえる。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年6月14日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn