ハーバード大學のテオドル?ベスター社會人類學教授は「列車で寢ていても、強盜に遭う確率は低いためだ」との見方を示す。
また人付き合いというシチュエーションにおいても、居眠り行為に対する評価は高いとシテーガ準教授は指摘している。「ある時、レストランで皆で食事をしていた時、ある同僚女性のパートナーがテーブルにうつ伏せになって寢てしまったが、他の客からは『紳士的な行為だね』と稱賛されていた。なぜなら彼は女性を置いて先に帰ってしまうのではなく、その場で居眠りしてでも彼女を待っていたからだ」と準教授自らの體験を例として挙げている。
また公の場でウトウトしている人が多い理由の一つは、家で寢る時間が少ないからだ。2015年の日本政府の調査によると、日本の成人の39.5%が、1日の睡眠時間が6時間以下だという。
居眠りのルールとしてベスタ―教授は「場所を占領しないことと他人の邪魔にならないこと」という2點を挙げている。
そして「例えば會議室のテーブルの下で寢転んだり、列車などでいくつもの席を占拠して橫になったり、公園のベンチで寢転んだりすると、他人の迷惑になるため、非難されることになるだろう」としている。
シテーガ準教授によると「目を閉じていても、必ず寢ているわけではなく、プライバシーのない公の場で、自分だけの世界を作りあげている場合もある」という。
一方でシテーガ準教授は「今はスマホがあるため、目を開けていても、自分だけの世界に入ることができる。これは日本で居眠りが少しずつ減っている原因の一つと言えるだろう」との見方を示した。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年12月23日
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