北京時間22日午前1時、米科學誌「Cell(セル)」(電子版)は、中國人科學者の最新の研究結果を発表した。ラットにジカウイルスを感染させた結果、睪丸の損傷を引き起こし、生殖能力が失われるというのだ。この発見は、ジカウイルスが人の健康を脅かす可能性を示した。中國農業大學の李向東氏が率いる研究チームが、中國科學院微生物研究所の高福氏のチームと協力し、同研究を行った。科技日報が伝えた。
研究者はこれまでジカウイルスについて、主に流産や新生児小頭癥といった胎児の異常、ギラン? バレー癥候群などに注目していた。ジカウイルスは主に蚊を媒介として伝播するとされているが、臨床研究誌は今年5月、ジカウイルスが性行為により感染すると報告した。これはジカウイルスの新たな感染ルートが、人類の健康の潛在的な脅威になっていることを明らかにした。
中國の研究チームは、ジカウイルスがウイルス血癥後も、ラットの睪丸の中で數週間生き続けることで、その損傷を引き起こし、生殖能力を奪うことを発見した。李氏は「この発見はジカウイルスが精液を通じて伝播する科學的な根拠となった。ジカウイルスのヒトへの危害は、當初の想像を上回る」と指摘した。(編集FY)
「人民網日本語版」2016年11月24日
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