昨年放送されたドラマ「デート~戀とはどんなものかしら~」では、結(jié)婚適齢期を過ぎた未婚の青年が提案した「戀愛を排除した契約結(jié)婚」に続き、今秋放送のドラマ「逃げるが恥だが役に立つ」ではまたもや従來の戀愛を経ない結(jié)婚スタイルである「雇用制契約結(jié)婚」を提案している。これは、二人には婚姻関係がないものの、男性が外で働いて金を稼ぎ、女性に住むところを提供し、女性が家事全般を引き受け、食費や家賃を差し引いた分の給料をもらうという、お互いのニーズに合った形になっている。つまり、これは住み込みの家政婦よりも割にあった仕事といえる。(文:張禎希 文匯報掲載)
その斬新なストーリー設(shè)定もあり、「逃げるが恥だが役に立つ」は放送開始から高視聴率を獲得し、話題を集めた。同ドラマでも日本ドラマ特有の微妙だが鋭いところを突いてくる社會學的な表現(xiàn)が隨所に描かれている。それは、現(xiàn)代人の生活や戀愛感情でよくある苦境に巧みにスポットを當てており、一人でも快適に生活できるのに、結(jié)婚を急かされる若者たちは、「一體何のために結(jié)婚するのか?」という疑問を禁じ得ないのだ。そして一日の仕事を終えて家に帰り、油汚れのついた食器を洗い、泣き叫ぶ子供を世話する現(xiàn)狀を前に、働く女性たちには「私がする家事は誰が評価してくれるの?」という疑問が浮かぶ。このように心を癒す敘述的なスタイルと見た目の美しい登場人物の裏に潛む社會に対する熱い関心が、低予算の日本ドラマをいとも簡単に話題を呼ぶ存在にするのだ。
結(jié)婚に反対するロジックで、結(jié)婚の本質(zhì)を教える
戀愛せずに結(jié)婚するというのは変わった考え方で、結(jié)婚の根底を揺るがすものだ。しかし、この愛情という前提を飛び越えた「雇用関係」はこの上なく心癒されるもので、「相手次第」という遠回りなやり取りを省くことでより一層結(jié)婚の本質(zhì)に近づいているといえる。このような暗黙の了解でお互いに助け合うパートナーと契約精神という、結(jié)婚に反対するロジックを用いることで、結(jié)婚の本質(zhì)を丁寧に教えているのだ。
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